事業開発部 北本 真理

事業開発部 北本 真理
INTERVIEW
私たちの志
グローバルパートナーとの提携を介して、
世界の患者様に新薬を届けたい
中堅社員事業開発部
北本 真理 Mari Kitamoto
2012年入社
CAREER PATHS
これまでのキャリアパス
  • 2012年
    入社、生物研究所に配属。創薬・前臨床研究での薬効・薬理評価に携わる。
  • 2019年
    事業開発部に異動。導出・パートナー企業とのアライアンスマネジメントに携わる。上市化合物Enarodustat(エナロイ®)の海外導出活動に参画し、パートナー企業とのアライアンスを経験。
北本 真理
INTERVIEW MARI KITAMOTO

アライアンスパートナーとの協業を推進し、
開発化合物の価値最大化に貢献

私は事業開発部で、JTが開発した化合物の導出やパートナー企業とのアライアンスマネジメントに携わっています。導出とは自社化合物の開発権・販売権等を他社企業にライセンスアウトすること。具体的な業務は候補先企業の選定から始まり、JTの開発化合物の紹介、契約交渉・締結まで多岐に渡ります。この取り組みによって、パートナー企業を介して世界中の患者様に新たな治療選択肢の提供が可能となり、JTの開発化合物の価値最大化に大きく寄与することにつながるのです。

アライアンスマネジメントは導出あるいは導入(ライセンスイン)によりパートナーとなった企業との提携を管理する業務です。導出・導入後、JTとパートナー企業は開発プランの協議・進捗の報告・問題の解決等協力して取り組む必要があります。そこでアライアンスマネジメントでは、これらの取り組みが円滑に進むように社内外を調整・管理し、両社の関係構築・強化を図っていきます。

導出もアライアンスマネジメントも、創薬やビジネスの幅広い知識が必要不可欠。研究職とは業務内容が大きく異なるため、当初は勉強することが多く大変でしたが、現在は社内外のたくさんの方々と協力しながら仕事を進めていくことにやりがいを感じています。

北本 真理 写真1

多くのビジネススキルが求められる中でも、
軸となるのは「相手の立場になって考えること」

日々の業務を遂行する中で、コミュニケーションスキルの重要性を感じています。JTの開発化合物の紹介にはプレゼンテーション能力、契約締結時には交渉力、プロジェクト推進には調整力がそれぞれ必要です。また、パートナー企業の多くは海外企業ですので、ビジネスレベルの英語力とグローバルコミュニケーションスキルも欠かせません。

スキル面以外にも、円滑に業務を進める上では、何よりも「相手の立場になって考えること」を意識しています。プロジェクトには研究、臨床開発、パートナー企業と、それぞれが異なる立場で責任を持って携わっています。そのため、表面的な発言や行動だけではなく、背景情報を分析し、隠れた意図や目的を想像するように心がけています。

また、異なる部門や会社の方々と話をする上では、論理的思考力もとても重要です。全員が同じ目的を共有し、それぞれが納得しながら立場を超えて連携できるように、論理的に考えて説明することを徹底しています。その一方で、「正論だけでは人を動かすことはできない」ことも忘れてはいけないポイント。まさに「相手の立場になって考える」をモットーに、思いやりの心を忘れずに業務を推進しています。

北本 真理 写真2

創薬の難しさを知るからこそ、
新薬を世に送り出すやりがいも大きい

事業開発部で一番印象に残っている仕事は、Enarodustat(エナロイ®)の導出です。薬事規制、会社や文化が異なる相手とのコミュニケーションは想像よりも難しいものでした。お互いの常識が異なるため、的外れな質問や要求をしたり、逆に無理難題を求められているような感覚に陥ったりすることもしばしば。そんな時も、相手の立場になって考えることを忘れずに、社内外の調整を進めていきました。そして長い交渉期間の末にライセンス契約を無事締結できた時、社内のプロジェクト関係者、パートナーとなった企業と共に喜びを分かち合った経験は今も忘れられません。

入社から約7年間、私は生物研究所で薬理研究に携わっていたため、新薬を創出することの難しさを肌で感じていました。そのため、JT創出の新薬が日本で承認を受け、さらに海外の患者様にも届ける手助けができたことは、とても喜ばしく、また自分の仕事に大きなやりがいを感じることができました。

今後も導出活動やアライアンスマネジメントを通じて、JTの開発化合物を世界中の患者様に提供するための手助けをしたいと考えています。また、導入活動によるJTパイプラインの拡充にも貢献していきたいです。どちらも会社の収益性に大きく影響を与える可能性があり、とても責任のある仕事ですが、これらの業務を通じて、グローバルに活躍し、JT医薬事業部を引っ張っていける人材になることが私の目標です。

北本 真理 写真3

新薬創出の源泉は、強い好奇心と探求心

オリジナル新薬を創出する現場において必要な資質の一つは、強い好奇心や探求心であると考えています。患者様や疾患について徹底的に考え、アンメットニーズを追求すること、そのために最適なアプローチを探索すること。好奇心や探求心は、これらの作業に情熱をもって取り組み続けるための源泉になります。また、オリジナル新薬を創出するためには、多様なアイデアを集結させることが重要です。

その点、JT医薬事業部はとても良い職場だと感じています。風通しが良く、年齢や性別、キャリアに関係なく自由に発言・提案できる風土のため、新入社員の皆さんにもたくさんのチャンスがあります。ですから、既存の枠組みにとらわれず、また遠慮することなく、疑問に思ったことや正しいと思ったことはどんどん発信してほしいです。

就活生へメッセージ 北本 真理
新入社員の皆さんにはぜひ、たくさんのことに興味を持ってほしいです。目の前の研究テーマだけではなく、他部門ではどのような業務をしているのか、創薬の一連の流れはどうなっているのか等、広い視野で好奇心と探求心を発揮しながら仕事に取り組んでもらうことを期待しています。
INTERVIEW MARI KITAMOTO