医薬事業紹介
世界に通⽤する画期的な
オリジナル新薬の
創出に
取り組んでいます
JT医薬事業部のPurposeは「科学、技術、⼈財を⼤切にし、患者様の健康に貢献します」です。病気で苦しむ世界中の患者様へ一日も早くJT発のオリジナル新薬をお届けすることを目標に、病気の本質に迫り、より多くのアンメットメディカルニーズを探り、より良い治療薬の開発を進めています。
1987年に医薬事業に進出して以降、1993年に⾃社開発⼒の充実・強化を図るために「医薬総合研究所」を設⽴。2000年には、海外での調査・開発機能を整備・強化するために⽶国にアクロスファーマ社を設⽴し、海外での臨床開発の拠点としています。
また、1998年には鳥居薬品(株)をグループ会社に迎え、医薬事業の国内基盤の強化を図ってきました。グループ内での相乗効果を最⼤限に発揮すべく、主に、JTが研究開発機能を、鳥居薬品(株)が製造・販売機能を担っています。今後も引続きそれぞれが得意分野に特化することで、グループとしての事業基盤の強化を図り、より最適な事業運営体制の構築を⽬指しています。
他社との提携を進め
着実に成果を挙げています
JTでは研究開発スピードの向上と早期上市を⽬指し、⾃社における研究開発⼒の充実・強化を⾏うとともに、他社との提携を積極的に進めています。
主な導出実績
導出年 | 一般名等 | 作⽤機序 | 導出先 |
---|---|---|---|
2005年 | elvitegravir | インテグラーゼ 阻害 |
ギリアド・ サイエンシズ社 |
2006年 | trametinib | MEK阻害 | ノバルティス社 |
2014年2018年 | delgocitinib | JAK阻害 | レオ ファーマ社ロート製薬 |
2016年2019年 | enarodustat | HIF-PH阻害 | JW ファーマ社サルブリス社 |
「elvitegravir」については、ギリアド・サイエンシズ社がelvitegravirを含む「スタリビルド配合錠」「ゲンボイヤ配合錠」を、抗HIV薬として世界中で承認取得・販売しています。
「trametinib」については、ノバルティス社が「メキニスト錠」を、BRAF遺伝子変異を有する固形腫瘍の治療薬として世界中で承認取得・販売しています。
「enarodustat」については、サルブリス社が錠剤を、腎性貧⾎治療薬として中国で承認取得・販売しています。
主な導⼊実績
導⼊年 | 一般名等 | 導⼊元 |
---|---|---|
2007年 | クエン酸 第⼆鉄⽔和物 |
ケリックス社 |
2020年 | tapinarof | デルマバント社 |
クエン酸第⼆鉄⽔和物については、2014年5⽉に⾼リン⾎症治療剤「リオナ錠」として国内で発売し、2021年3⽉には鉄⽋乏性貧⾎の効能追加承認を取得しました。またデルマバント社から導入し、鳥居薬品と共同開発を行っているtapinarofについては、アトピー性⽪膚炎/尋常性乾癬治療薬「ブイタマークリーム」として、2024年6月に国内製造販売承認を取得しました。
上記の「リオナ錠」に加え、鳥居薬品(株)が開発した「レミッチカプセル/レミッチOD錠」(経⼝そう痒症改善剤)、「シダキュアスギ花粉⾆下錠」(スギ花粉症のアレルゲン免疫療法薬)、「ミティキュアダニ⾆下錠」(ダニアレルギーのアレルゲン免疫療法薬)等の製品を、鳥居薬品(株)が国内販売しています。
⾃社創製・開発した新薬を発売
テーマ創出から承認取得までをJTグループ単独で実施した、⾮ステロイド性の世界初の外⽤JAK阻害剤であるアトビー性⽪膚炎治療薬「コレクチム軟膏」(delgocitinib)、腎性貧⾎治療薬「エナロイ錠」(enarodustat)を2020年に国内で発売しました。
また「コレクチム軟膏」については、その後、小児・乳幼児アトピー性皮膚炎への適応が追加されました。