Technology Development

技術開発(たばこ要素技術・デバイス要素技術)

世にない技術を生み出し、実用化まで完成させる

たばこ製品は多くの原材料を組み合わせて、ひとつの製品を構成しています。
技術開発は基礎研究と製品開発の中間に位置し、社内で得られた知見はもちろんのこと、学術論文や先行事例など社外の情報もヒントにして、
たばこ製品を構成する原材料や製造プロセスに関わる新しい技術を生み出しています。
そして、技術を完成して完了ではなく、コマーシャルベースにのるまで、生産技術への応用や製造工場への導入検討も実施します。

たばこづくりに必要な5つの要素技術

JT R&Dグループではたばこ製品に必要な技術を5つに分類して、技術開発に取り組んでいます。そのうちの4つ「葉組(葉たばこのブレンド)」「香料」「材料」「加工技術」は紙巻たばこや加熱式たばこ・電子たばこのスティックやリフィルなどたばこ製品の味・香りのもとをつくる技術です。残り1つは、スティックやリフィルを加熱するための「デバイス」技術になります。各要素技術で扱う原材料や部品は異なるため、基本的には平行して開発を進めていきますが、複数の要素技術を組み合わせて新しい原材料を開発したり、要素技術を集合させて実証実験を行うこともあります。

フレーバー・マイクロ・チップ

JT R&Dグループには、複数の香料を組み合わせて調香を行うフレーバリストがいます。香料の中には揮発性が高い成分が含まれており、フレーバリストがつくった香りをそのまま安定して、お客様にお届けすることは簡単ではありません。そこで、香料を包接できる特殊な基材を開発し、香料の揮発を抑制してこれまで以上に豊かな香りをお届けすることに成功しました。この基材はフレーバー・マイクロ・チップと呼ばれ、一部のRRP*に搭載されています。

Ploom TECH用たばこ顆粒

JTグループのPloomTECH用加熱式たばこには紙巻たばことは異なり、たばこ葉を粒状に加工したたばこ顆粒が香味源として封入されています。この製品のように、低温で加熱するタイプの加熱式たばこは、味・香りが発現しにくいという弱点があり、たばこ葉そのままを香味源には使用できませんでした。そこで、粉砕したたばこ葉を粒状に再成形したたばこ顆粒を開発しました。この顆粒は味・香り成分のリリース効率が高く、この顆粒を用いることでしっかりとした味わいを実現することに成功しました。

*Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品

知的財産権を確保しJTグループの資産に貢献する

技術開発で得られた技術知見や開発した技術は、はじめて世にだされたものが多く、そのため、製品に搭載するだけではなく、積極的に知的財産権として保護しています。研究開発員は開発初期の段階から、知的財産の担当者と連携してアイデアを共有し、最適なタイミングで特許出願を行います。知的財産権の確保は、JTグループの独自性・信頼性を守るだけではなく、模倣品・類似品を排除し、健全な市場とお客様の安全のために重要な役割を果たします。

あきらめない、チャレンジの連続の先にある達成感

技術開発に従事する研究開発員は「新しいものを創ることは、成功するまで試行錯誤し続けること」と言います。最初から思い通りのものがすぐに完成するわけではなく、何度も条件を変更して実験を繰り返し、プロトタイプをいくつも作製して、あきらめずに粘り強く検討を重ねていきます。チャレンジの連続で完成した技術だからこそ、開発に成功した瞬間や自分が携わった商品を手にするお客様を見かけたときには何とも言えない達成感を味わうことができます。

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