Science Research
基礎研究
研究開発活動の最上流に位置する「基礎研究」
たばこは何百年にも渡って世界中の人々に様々なかたちで愉しまれてきた嗜好品です。近年のたばこ製品の変化は著しく、その変化の背景には、サイエンスに基づいて開発された技術の活用があります。JTグループは長年、たばこ製品開発のために基礎研究を行ってきました。お客様により良い製品をお届けすることを目的に、お客様のニーズ、科学技術のトレンド、市場・事業環境などに即してテーマを設定しており、現象解明から技術開発まであらゆる研究を行っています。
- バッテリー評価/保証
- 電気工学/材料工学
- 煙生成/濾過/希釈
- 流体力学/プロセス工学
- 葉たばこ成分分析
- 分析化学/生物有機化学
- 煙成分分析
- 分析化学
- お客様嗜好
- 知覚心理学/行動経済学
- エアロゾル性状/挙動
- 計測工学/微粒子工学
- 巻紙/フィルター材料
- 高分子化学/材料工学
- 燃焼/熱分解
- 熱力学/化学反応論/燃焼工学
- 原料加工/処理
- プロセス工学/機械工学
- リスク評価
- 毒性学/細胞生物学/獣医学
- 感覚受容/認知
- 脳科学/神経生理学
- 葉たばこ原料
- 分子生物学/育種学/
植物病理学/生物生産学
イノベーションを起こし、
たばこ製品の価値創造に貢献する
研究成果を掛け合わせ、イノベーティブな製品を開発するべく、日々、研究に取り組んでいます。研究対象は既存のたばこ製品や原材料だけに留まりません。新しい素材や分析方法を探索するなど、研究対象やアプローチ方法を進化させています。そして、「基礎研究」で得られた知見は、技術開発・製品開発に活用するだけではなく、同時にお客様とのコミュニケーションなど社外にも公開しています。そのため、高い倫理観のもと、一人ひとりが責任をもって、研究を行っています。
分野の壁を越えた
JT R&Dグループ
ならではのユニークな研究スタイル
たばこ製品を開発するための科学領域は非常に広く、化学・工学・生物学・心理学・応用数学などさまざまな分野を専門とする研究開発員が在籍しています。研究というと同一分野の研究者同士で進めるイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、R&Dグループでは分野の壁を越えた研究開発員どうしの情報交換や協業がとても盛んに行われています。また、社外の研究機関・大学などとの共同研究も行っており、自身の好奇心が刺激され、専門性を深化・拡張させる環境が整っています。
「葉たばこ研究」
葉たばこ原料に関する研究
農作物である葉たばこにはさまざまな品種があり、また、同じ品種でも土壌や気候、栽培方法、乾燥条件によって、収穫される葉たばこの性質は変化します。葉たばこは、たばこ製品の味・香りづくりの根幹であるため、その研究は、たばこづくりにおいて非常に重要です。「葉たばこ研究」では、分子生物学的手法を用いた遺伝子解析や品種改良、栽培・乾燥条件の検討、さまざまな手法を用いた内容成分の分析、など葉たばこに関するさまざまな研究を行っています。
「たばこサイエンス」
原材料からヒトの所作までたばこ製品にまつわるあらゆる研究
たばこ製品は、葉たばこの味や香りを愉しむというシンプルな嗜好品ですが、紙巻たばこ、スヌース*、RRP*など形態や愉しみ方のバリエーションは広がっています。「たばこサイエンス」はお客様により満足いただける製品、さらには次世代の新しいたばこ製品の創出を目的に、原材料やRRP*デバイスなど既存のたばこ製品の構成要素だけでなく、ヒトの所作などのあらゆるものの研究を行っています。
*スヌース:唇と歯茎の間に挟んで嗜む「煙の出ないたばこ」の一種
*Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品
研究テーマ事例
(葉たばこ研究)
- 遺伝子研究による有用な特徴をもった葉たばこ育種素材の創出
- グローバル産地に適用可能な有用葉たばこ品種の開発
- 新しい味・香りの創出、また、生産性向上に向けた葉たばこ栽培・乾燥プロセスに関する研究
- 葉たばこ栽培における病害虫防御技術ならびに貯蔵害虫防除技術の研究
(たばこサイエンス)
- RRP*の機能向上に資する研究/技術開発_リスク低減技術の開発
- 味・香り向上に資する研究/技術開発_数理モデルを使った味・香りの設計技術の構築
- 味・香り向上に資する研究/技術開発_エアロゾル粒子に関する研究
- 次世代たばこ製品の創出に資する研究/技術開発_デバイスユーザビリティ向上に関する研究
- 次世代たばこ製品の創出に資する研究/技術開発_サステナブルな材料品の開発
*Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品