早わかり将棋入門

将棋の歴史

将棋の歴史や伝統を学ぼう

日本の将棋のルーツや、世界の将棋のことなど、将棋にまつわる歴史や文化、伝統についてご紹介します。

将棋の世界史

将棋のルーツは、紀元前2000年ごろの古代インドのゲーム「チャトランガ」で、そこから世界各地に伝わったといわれています。「チェス」や、中国の「シャンチー」、朝鮮半島の「チャンギ」、タイの「マークルック」、そして日本の「将棋」など、ルールや形態は違っても、みんな「チャトランガ」の子孫というわけです。

世界の将棋と日本の将棋

世界各国の将棋型ゲームと日本の将棋には、明らかな違いがあります。自分が取った敵の駒が使えるというのは日本の将棋だけのルールです。このため、「最も複雑・高度なゲーム」といわれるようになりました。

将棋は日本の伝統文化

日本に将棋がどうやって伝わったのかは分かっていませんが、平安時代には将棋の原型のようなものがありました。
室町時代になるとルールが確立。江戸時代には、さまざまな礼儀作法も整えられ、単なる遊びや勝負ごととは違った存在になりました。

囲碁とともに将軍家から手厚い保護を受けたことも、伝統文化として育つ原動力になったようです。

プロ棋士の世界について

プロ棋士の世界は図のようにA級からC級2組まで5つに分かれます。その下にあるのは奨励会というプロ養成機関です。
最上位のA級はたったの10名。名人に挑戦するチャンスがあるのはこの10名だけです。クラス間の移動は、クラスごとに1年間かけてリーグ戦を行い、成績順に上下に振り分けられます。

成績がよければクラスは上がりますが、悪ければ下に落ちることになります。こうした激しい戦いの中で、プロ棋士たちは常に上を目指して頑張っています。

奨励会は、プロ棋士を目指す人たちのクラス。12歳、13歳という年齢の人たちも珍しくはありません。
なお、「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」では、トップ12棋士を決める基準として、前年度の賞金ランキングを採用しています。