早わかり将棋入門

駒の動かし方

8種類の駒の動きを覚えよう

将棋の基本となる、駒の動かし方をここでは解説。
それぞれの駒が持つ動きをしっかり覚えて、実際の対局に向けて準備を整えましょう。

さまざまな動きを持つ8種類の駒

将棋で使う駒の種類は全部で8種類。種類によって動きは異なります。また、「玉将(王将)」と「金将」以外の駒は、敵陣(自分の方から見て上から3列)に入ると、裏返して動き方を変えることができます。
これを「成る」といいます。成った駒は本来の動きに加え、パワーアップすることができます。このルールを上手に使うことが将棋に強くなるコツです。

  • 成った駒は、その駒本来の動きができなくなることもあるので、場合によっては「成らない」方がいいこともあります。

駒の動きを覚えよう

玉将(ぎょくしょう)/王将(おうしょう)

全方向に動ける大事な駒
「玉将」または「王将」のことは「玉(ぎょく)」、「王(おう)」といいます。
詰まされたら負けになるこの駒は、タテ・ヨコ・ナナメの全方向に1マスずつ動くことができます。

金将(きんしょう)

自陣の守りの要
「金(きん)」といいます。とても大切な使いやすい駒で、1マスずつですが、図のように6方向に動くことができます。

銀将(ぎんしょう)

金の兄弟分は攻めに有効
「銀(ぎん)」といいます。金と違って横に動くことができず、後に下がる場合もナナメ方向だけ。金よりも攻撃に向くといわれています。
「銀」が成ると、「成銀(なりぎん)」となり、「金将」と同じ動きになります。

歩兵(ふひょう)

1歩ずつ前進
普通「歩(ふ)」と呼ばれ、1マスずつ前に進めるだけですが、この駒を上手に使えないと強くなれません。
「歩」が成ると、「と金」となり、「金将」と同じ動きになります。

飛車(ひしゃ)

タテヨコ一気の動きが身上
「飛(ひ)」といいます。タテとヨコなら1回で、他の駒にぶつかるまでどこまでも進むことができます。
「飛」が成ると、「竜・龍(りゅう)」となり、元の動きにプラスして、ナナメにも1つずつ動けるようになります。

角行(かくぎょう)

ナナメ方向にどこまでも
「角(かく)」といいます。ナナメ方向なら1回で他の駒とぶつかるまでどこまででも進めます。
「角」が成ると、「馬(うま)」となり、元の動きにプラスして、タテヨコにも1つずつ動けるようになります。

桂馬(けいま)

ユニークな動きで翻弄
「桂(けい)」といいます。図のように変わった進み方をします。他の駒と違って周りに駒があっても、飛び越すことができます。
「桂」が成ると、「成桂(なりけい)」となり、「金将」と同じ動きになります。

香車(きょうしゃ)

ひたすら前進一直線
「香(きょう)」と呼ばれ、真っ直ぐの方向なら1回で他の駒とぶつかるまで何マスでも進めます。
「香」が成ると、「成香(なりきょう)」となり、「金将」と同じ動きになります。