全60編あるシリーズで最も多く登場するのが「クレーパイプ」。
それも当然、「ぼくは頭脳を使っていないといきていけないのさ」(『四つのサイン(署名)』)というホームズは、このパイプでたばこを吸い、立ち上る煙をながめながら事件の謎やトリックを考えていたからです。 |
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ホームズの性格は、機械的で陰気、そのうえ自尊心とうぬぼれの高さは“青天井”。これには、さすがのワトスン博士も閉口していたようです。そして、事件が解決すると得意げに、自分自身の推理過程や相手の疑問点に答えていきます。
そんなホームズが議論するときに愛用するのが、桜の木を素材とした「桜材のパイプ」。ワトスン博士は、「(ホームズは)思索にふけるよりも議論したいときは、桜材のパイプに火をつけた」(『ぶな屋敷』)と語っています。
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