伝統ある喫煙具文化を伝えるために
燕市にある「飯塚金属株式会社」は、日本で数少ないキセルの製造・販売会社。プレス加工式キセルを製造しているほか、現役の手作りキセルの職人である飯塚昇さんの工房があります。
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「切る」「たたく」「削る」といった、すべての技術を使ってキセルを仕上げていく飯塚さん。ここでは、銀製延べキセルの製作工程の一部を紹介します。昔は「銀を任されれば一人前」といわれていたそうです。 |
「切る」 | 「叩く」 | 「削る」 | |||||||
延べ板にとった型通りにハサミで切り、成型前の原型を作ります。 | 延べ板が飯塚さんの金槌さばきによって、みるみるうちに形作られていきます。 | ヤスリがけをしているところ。100種類くらいほどあるヤスリの中から、作品に応じて10種類ぐらいを使い分けます。 | 銀の延べキセル。ここから磨きや装飾などが施され、完成品となります。 |
写真左のように市松模様が施されたキセルを製作する場合には、写真右のように、色の異なる2つの金属板を細長く切って交互に編み込み、1枚の延べ板を作ることから作業が始まります。現代でも斬新なデザインを生み出す職人の知恵にびっくりです。 |