|
|
|
浮世絵は、『見返り美人』の作者としても有名な菱川師宣(ひしかわもろのぶ)によって始められたのが定説となっています。その後、それぞれの一門を築きながら、数々の浮世絵師が誕生しました。中でも、“六大浮世絵師”とたたえられる、鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌磨、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重は有名。この6人の描いた浮世絵は、海を渡り、その美しさだけでなく、日本人独自の構図や感性により、ゴッホやルノワールなど印象派の画家たちに影響を与えました。現在でも、メトロポリタン美術館をはじめ、国内外の美術館に多数の作品が所蔵・展示されています。 |
|
|
|
/ 1725〜1760年 |
大和絵を修行するため、上方で西川祐信に師事。錦絵の創始者といわれ、主に「美人画」を専業とし、遊女や茶屋の娘などを鮮やかな色彩で艶やかに描きました。優雅で繊細なタッチが魅力の洗練された春信の世界観に、影響を受けた浮世絵師たちも多数。生前は、700点を超える錦絵を制作しました。 |
鈴木春信作 浮世美人寄花
72k |
|
|
|
|
|
|
/ 1725〜1815年 |
|
江戸浮世絵界の名門・鳥居家三代目の鳥居清満(とりいきよみつ)の門下で修行し、“清長流”ともいえる、独自の画風を確立。清満死後は、四代鳥居派宗家となり、一門をまとめました。もともと鳥居派は、「役者絵」をお家芸としていた江戸浮世絵界の名門。しかし清長は、当時としてはめずらしい八頭身の美人を描いた「美人画」を多数発表し、歌磨をはじめ後世の浮世絵師たちに多大な影響を与えました。 |
|
|
|
鳥居清長作 浮世七小町 鸚鵡
72k |
|
|
|
|
|
菱川師宣の残した偉績の発展に貢献した鳥居派。
江戸浮世絵界の名門で、「役者絵」をお家芸としていました。
現在でも、東京の歌舞伎座の絵看板は、鳥居派が描いています。
・主な鳥居派の浮世絵師
初代:鳥居清信(とりいきよのぶ)
2代:鳥居清倍(とりいきよます)
3代:鳥居清満(とりいきよみつ)
4代:鳥居清長(とりいきよなが)など |
|