「嗅(か)ぎたばこ」とは、たばこを粉末状にしたもの。これを鼻に吸い込み、その香りや刺激を楽しみます。そもそも、たばこの煙を嫌っていたフランス王・ルイ13世に配慮した宮廷貴族の間でブームとなり、やがてヨーロッパ中の宮廷へと広まりました。
「嗅(か)ぎたばこ入れ」は、「嗅(か)ぎたばこ」を納める容器でマッチ箱くらいの大きさ。
宮廷の貴族の間では、豪華な「嗅(か)ぎたばこ入れ」をプレゼントする習慣がありました。ボヘミア国王は、ホームズの功績に対して勲章のかわりに「嗅(か)ぎたばこ入れ」をプレゼントしたのでしょう。