医師による禁煙指導には効果があるのか?
禁煙指導の効果については、以下のような調査結果があります。
米国カリフォルニア州の保険局の大規模たばこ調査(6,412人に対する電話調査、1999年)の結果を、カリフォルニア大学が分析した報告書によれば、
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61.5%の喫煙者が禁煙を試みた。
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禁煙にあたり、禁煙指導を受けた者と受けなかった者がいる。
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禁煙指導を受けた者と受けなかった者を比較すると、
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禁煙開始から50~100日の間は禁煙指導を受けた者の方が受けなかった者より禁煙継続率が高い。
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以後、禁煙指導を受けた者と受けなかった者との禁煙継続率の差は縮小し、150~200日後になると、禁煙指導を受けた者と受けなかった者との禁煙継続率に違いがなくなる。
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といった内容が示されており、結論として、「禁煙の長期的成功を増加させるためには有効でない」旨が記載されています。
また英国でも調査が行われており、時間の経過とともに禁煙継続率が低下することが示されています(※)。
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出典:Judgeら(2005) Addiction 100 (Supl.2):46-58頁; 59-69頁
これらの調査結果は、禁煙指導の効果に疑問を投げかけるものであり、禁煙は本人の意思次第であることを示すものです。
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2006年1月23日