無煙たばこ
概要
鼻や口に直接たばこをふくんで味・香りを愉しむ、煙の出ないたばこです。大きく分けて「嗅ぎたばこ」と「噛みたばこ」の2種類があります。
発祥
嗅ぎたばこ、噛みたばこともに長い歴史を持つたばこの形です。
嗅ぎたばこは、フランス宮廷の喫煙規制により伸長し、ヨーロッパ諸国に拡がりました。当時の宮廷では「パイプたばこ」が流行していましたが、「たばこの煙を鼻から出すのは下品」として煙を出すことを禁じられました。そこで、たばこ葉を指でつまんで鼻腔から吸いこみ、香りを愉しむ「スナッフ」が流行したことが発端です。
スヌースのようにオーラル型の嗅ぎたばこは、15世紀前半にフィンランドから持ち込まれ、16世紀後半に大衆へと広がりました。現代では、アメリカ、スウェーデン、ノルウェーを中心に愉しまれています。
また、近年では「煙の出ないたばこ」として、新たな商品も開発されています。
噛みたばこは最も古いたばこの愉しみ方のひとつで、19世紀の米国では国内たばこ消費量の半分を占めていました。しかし葉巻や紙巻たばこが一般的になると、その消費量は世界的に減少しました。
特徴
嗅ぎたばこ
一般的に、嗅ぎたばこの製造方法には「粉砕」「すりつぶし」「裁刻」などがあります。用法には主に鼻から吸引する「鼻腔用」のスナッフや、唇と歯茎の間に挟む「口腔用」のスヌースなどがあります。また、スヌースの製品形態には「ドライタイプ」と「ウェットタイプ」があります。
噛みたばこ
たばこ葉を石灰や香料、ハーブや甘味料などと組み合わせて口に含み、唾液は飲み込まずに排出します。
煙が出ないので、周囲に配慮して愉しめる
無煙たばこは「煙が周りの人に不快感を与えるのでは?」という心配がいりません。周囲に迷惑をかけずにたばこの味・香りを愉しむことができます。