製造
たばこの製造には大きく分けて、収穫した葉たばこをたばこ製造用の原料に加工する「原料工程」と、原料を用いてたばこ製品に仕上げる「製品工程」の2つの工程があります。
原料工程
収穫された葉たばこは、加工処理や乾燥、熟成を経て、色・香りや味わいが豊かな製造用たばこの原料になります。
(1)格付
収穫された葉たばこは、リーフグレーダー(鑑定員)により格付けされます。葉たばこは、その格付けされた等級や品種・産地ごとに管理されます。
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(2)除骨
乾燥した状態の葉たばこに水分を加え、ほどよい柔らかさになるまで熱した後、葉肉と葉脈の部分に分けます。
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(3)調整・乾燥
分けた葉肉と葉脈を均質になるように調整し、貯蔵・熟成に適した水分になるまで、再度乾燥させます。
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(4)貯蔵・熟成
品種タイプごとに分け、貯蔵・運搬に適した量で高密度に梱包し、適切な温度管理のもとで1年以上貯蔵します。
一定期間熟成させることで葉たばこの色、外香、喫香味は豊かに変化していきます。
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新たな処理技術の開発
加工条件によって、さまざまなたばこ製品の喫味・個性がつくり出されますが、そのなかでも、乾燥条件は葉たばこの味に大きな変化をもたらす重要な条件です。
ゆっくりと乾燥させて葉の内容成分を熟成させるタイプもあれば、加熱により短時間で乾燥させて、たばこ特有の喫味を引き出すことも可能です。その際、葉の中でどのように変化が起きているのかメカニズムを研究し、葉たばこの新たな特徴を引き出すための最適な条件や、新しい処理方法の開発も行われています。
製品工程
熟成させた葉たばこの原料を使用し、各銘柄ごとの味わいに仕上げられたたばこ製品が出来上がります。
(5)ブレンド
各銘柄ごとの個性を引き出すため、水蒸気の熱と水分を加え柔らかくほぐした葉たばこを数種類ブレンドします。
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(6)裁刻(さいこく)
ブレンドされた葉たばこを細かく刻み、乾燥させます。この刻まれた葉の状態を「製品刻(せいひんきざみ)」といいます。
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(7)巻上
「製品刻」を紙で巻き、一定の長さで切断します。フィルターを挿入し、チップペーパーで巻き上げたら、1本の「たばこ」が完成します。
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(8)包装
「たばこ」を小箱に詰め透明フィルムで包装します。さらに10個単位で包装(カートン)し、小箱とカートンにはそれぞれ賞味期限が印字されます。
さらに、段ボールに詰められ、製品として出荷されます。
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巻上の仕組み
1本のたばこは、長い巻紙で巻き上げられたものを切断してつくられています。どのような仕組みで1本のたばこが出来上がるのか、巻上の工程を詳しくご紹介します。
製品として出荷された「たばこ」は、許可を受けた小売販売業者を通じて販売されます。