MEMBER INTERVIEW

まだまだ進化するRRP*。その品質を作り上げる仕事は最高におもしろい。

調達・品質管理

宮岡 広樹Hiroki Miyaoka

RRP*デバイス・カートリッジの品質管理

*Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品

知識ゼロ、経験ゼロからRRP*の品質検査・管理体制を構築する。

高等専門学校から大学そして大学院に進学し、2013年に新卒でJTグループに入社しました。卒業後の進路を考えたときに、学生時代に旅先で見たJTグループのたばこを思い出しました。当時、訪れた数カ国のどの国でもJTのたばこが売られていたんです。もともと興味があった「ものづくり」と「グローバルビジネス」という2点がJTグループを志望するきっかけとなりました。

入社後は紙巻たばこを製造する工場に配属。製造現場の課題の発掘と改善に向けた具体的施策の管理、他部署・他企業との調整窓口業務等を担当しました。工場の実績を上げることをミッションとして与えられたため、生産性の向上や不良品の削減等に注力しました。入社3年目に工場の品質管理部門に異動。本社で意思決定がなされた様々な施策を現場で実行する工場の窓口業務を担当しました。

入社6年目に現在所属している部署へ異動しました。当時はちょうど、RRP*の量産が始まったタイミングで、私が所属した部のミッションはRRP*のデバイスとカートリッジの品質管理。海外のメーカーで委託製造された製品の国内倉庫受入検査を担当しました。紙巻たばこ以外の製品に携わるのは初めてで、デバイスに関する知識も理解もありませんでした。検査委託倉庫の選定、製品仕様の理解、検査要求や検査方法の検討、そして、検査工程セットアップに向けたレイアウト・デザイン、人員や検査機器の確保、業務に必要な資材の調達、ほとんどすべてが未知の領域でしたが、ゼロから作り上げていきました。

*Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品

たばこ産業のパラダイムチェンジの最前線を経験。

JTグループは歴史あるたばこメーカーなので、紙巻たばこのノウハウは相当量を有しています。一方で、RRP*、特にデバイスは完全に新規の領域です。

RRP*の製造は本当に真っ白の状態で始まりました。製品の品質を担保するために必要な要求事項は何があるのか? 電子機器の流通・販売に当たって留意するべきポイントはどこか? 等、電機メーカーならば当たり前に把握しているあれこれについて、社内外の協力を得ながら進めていったのですが、R&Dグループにとっても私にとっても、ここまで広く他企業と連携するプロジェクトは初めてのこと。たばこ事業のプロジェクトとはいえ、ひとつのベンチャービジネスを立ち上げているように感じました。

紙巻たばこであれば、基本的なルールは整備・確立されており、経験もノウハウも社員の間で共有できていました。一方で、RRP*の製造にはそういったルールがなく、それを作っていかなければなりませんでした。そんな状況下で、不適合品が発見されるたびに、新たなルールを作ってアップデートしていくことを繰り返す毎日。品質・コスト・納期を守るために製造の最前線で戦い続けていました。私自身は海外メーカーとの仕事も初めてで、文化も言葉も考え方も違う相手に、不慣れな英語でJTグループの品質へのこだわりを理解してもらうことはなかなか難しかった。チームの全員が同じ気持ちだったと思うのですが、目の前に山積する課題を一つひとつ解決し、克服していくのは本当に大変なことでした。

でも、楽しかった。問題に直面するたびに自分で調べて、考えて、対策を練る。言われたことをやるだけではダメ。そのぶんやりがいも大きく、製品が無事に世に出たときの喜びもひとしおでした。紙巻たばこからRRP*へというたばこ産業におけるパラダイムチェンジの時期に、その最前線を経験できたことは非常に貴重な経験だったのだと今では思います。

*Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品

長期的な視点で問題を掘り下げ、粘り強く根本的な解決を目指したい。

個人としては海外との仕事により積極的にチャレンジすることで、結果にこだわるグローバル人財を目指したい。一方で、チームのメンバーとしては、優秀な技術を持ったメンバーと協力し、長所を引き出しあってシナジー効果を生み出していけるような存在になっていきたいと考えています。現場で次々と起こるさまざまな問題のファイヤーファイティングに追われているのが現状なのですが、そこを掘り下げていくと、品質管理であれば、ルールの抜けや漏れのような根本的な問題に突き当たります。品質管理は「守る」あるいは「守らせる」ではなく、「作り上げる」ものだと考えています。改善には考える時間も外部とのタフなネゴシエーションも必要。粘ることで抜本的な改善に導きたいと思っています。

RRP*は製品としてまだまだ進化していくと思います。そのため、それに伴って品質管理を担う我々もさらにレベルアップしていきたいと考えています。RRP*の製造において、高いレベルで品質・コスト・納期を達成するためには、量産工程管理に関わる様々な知識とスキルが必要です。たばこ製品に興味を持っている方、自身のスキルを活用し、品質管理分野で大きな成果を出したいと思う方にとって、JT R&Dグループは強い達成感を味わえる職場だと思います。

*Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品

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