MEMBER INTERVIEW

フェアネスを大切に、一人ひとりの力を束ねて、たばこの新領域を拓いていきたい。

戦略策定

木戸 祐一郎Yuichiro Kido

RRP*開発戦略の策定・実行コーディネート

*Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品

基礎研究から製品開発プロジェクトのコーディネーションへ。

大学院生時代は高分子化学を専攻し、再生医療のための高分子材料を扱う境界領域の研究室に所属していました。2010年に入社し、研究所でフィルターや巻紙の応用研究を担当。その後、2014年から2年間、JTインターナショナルに出向してドイツの開発センターに勤務。帰国後は研究所で活性炭における吸着現象についての基礎研究に取り組みました。2018年からは製品開発コーディネートを担当しました。そこでは、新商品の構想を具現化するために、構想の明確化にはじまり、開発、資材調達、製造、品質保証、法規制などさまざまな観点から必要な要件や実現性を検討し、それらを取りまとめてプロジェクトとして落とし込み、コーディネートすることが私の役割でした。現在はR&DグループにてRRP*の開発戦略の策定とそれらに基づく実行コーディネート業務に従事しています。

*Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品

正解のない現場で皆と繋がり仕事を遂行するために大切なのは、フェアネス。

加熱式たばこの開発にかかわるプロジェクトマネジメントに初めて携わった時は大変でした。加熱式たばこのデバイス開発は門外漢でわからないことだらけ。そのうえ、プロジェクトマネジメントは研究所で行う研究とは別次元の仕事です。入社以来ずっとモノやデータを相手に仕事をしてきた私が一転、多くの関係者とすり合わせを行う生々しい業務に放り込まれるという大きな変化。そのギャップは著しく、悩んだ時期もありましたが、この厳しい経験が今の自分の下地になっていると感じます。
商品構想を具現化するにあたっては、複数の技術解が考えられても、世に送り出せるものは基本的には1つのみ。最適解を選ばなければなりません。一方で、それぞれの方法を提案してくれた各担当者の信念や観点はさまざまでどれも正しく、絶対的な正解など存在しないなかで、何かを選ぶことは非常に難しい。そこで私は「よりお客様に好まれる商品をつくりたい」という共通の想いをベースに、プロジェクトに関わる誰が見てもフェアに、かつ一技術者としての自分の想いとの主客のバランスをとりながら、すべての関係者が合意できるよう仕事に取り組んできました。関係者全員が納得し、同じ方向を向いて繋がることで、個人の限界を大きく超えるアウトプットを生み出せるのだと信じています。

「面白い」人×「面白い」人が拓く「面白い」未来をコーディネートしていきたい。

私がJTグループを志望したのは、自分の手で生み出した商品を世界のお客様に届けたいという想いと、たばこという商材への関心からでした。学生時代の研究と直結する医療業界も視野に入れていたのですが、いまだ解明されていない、たばこが元来有する嗜好品としての魅力、学術的な興味深さに一研究者として魅せられたことが決定的な理由です。加えて、就職活動を通じて、一緒に仕事をしたいと思える「面白い」人々と会えたことも決め手になりました。
R&Dグループは、まだ見ぬ未来の製品をつくっていくわけですから、モチベーション高く、年代も国籍も様々な「面白い」メンバーが多く在籍しています。その多様な個性を掛け合わせて、より大きな推進力を生み出すことができれば、より「面白い」未来を切り拓くことができると確信しています。RRP*の開発は、今、まさにその推進力を発揮している最中。納得いくまでメンバーと対話を重ねること、地道ではありますが、着実に前進しています。「面白い」未来を実現できるよう、これからもコーディネーションを通じ、尽力していきたいと思います。

*Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品

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