チームやJT-JTI、組織や国籍の垣根を越えた協力体制に支えられています。
戦略策定
西尾 好生Yoshimi Nishio
R&Dグループ全体戦略の策定、R&D科学情報の社外発信・イノベーション活動推進など
お客様に安心して商品を愉しんでいただく。製品評価の仕事に誇りを感じていました。
2005年に入社後、基礎研究を担う研究所で、たばこ製品に用いる新しい技術や香料などが製品に使用できるかどうかを評価するために必要な生物学的試験を担当しました。この評価結果は、対象の技術や香料を製品に搭載するかどうかを判断する重要な情報になります。そのため、高精度の評価結果をより早くフィードバックできるように努めていました。効率よく試験を実施するためには、事前に対象サンプルについて可能な限り多くの情報を収集することが重要であるため、製品開発や製品保証の担当者と密にコミュニケーションをとることを心がけていました。私が在籍したチームが担当するこのような仕事は製品のように目に見える形にはなりません。しかし、R&Dグループの一員として、お客様に安心してJTグループの商品を愉しんでいただくための不可欠な仕事に関われていることに誇りを感じていました。
JT-JTIグローバルな協力体制を実感。
2019年にR&Dグループの戦略策定や組織運営に関わる部所に異動し、以降主に3つの業務を担当しています。1つめは、R&Dグループの研究成果を情報発信するための体制づくり、2つめはR&Dグループにおける温室効果ガスの削減、廃棄物削減など環境課題への取組みのサポート、3つめは研究開発員が活発に仕事に取り組める環境づくりを企図したイノベーション活動推進です。
JTグループは2017年にJTサイエンスというウェブサイトを開設し、R&Dグループはこのサイトに多くの研究成果を掲載しています。1つめに挙げた私の業務は、このJTサイエンスにR&Dグループの最新情報をスムースに掲載するためのもの。R&Dグループは日本だけでなく、海外にも拠点があり、また、扱う科学領域は多岐に渡ります。そのため、研究の進捗や成果をグローバルで効果的に取りまとめる仕組みが必要でした。この業務は、海外拠点に在籍するメンバーと協業で実施。ディスカッションの中では、私の拙い英語にもメンバー全員が真剣に耳を傾けてくれて、私一人では思いつかないようなアイデアも出すことができました。このようなJTとJTIとの協業がますます増えてきており、本当に垣根なくシームレスに仕事ができるグローバルな体制を実感しています。
よりイノベーティブな研究活動を、スピーディに進められる環境を整えたい。
R&Dグループは昨今、市場が成長しているRRP*のように新しいスタイルのたばこの創造にチャレンジしています。R&Dグループのメンバーがよりイノベーティブな研究活動を自由な発想をもってスピーディに進められる環境を整えていくこと、そしてメンバーの出した研究開発の成果を社外の多くの方々に知っていただくために情報発信ツールを整備していくことが、私なりの「お客様に喜んでいただく」ための貢献だと認識しています。
現在、在籍しているチームはR&Dグループ全体を俯瞰して研究開発活動を捉えることができます。その利点を活かし、改善すべきポイントが見つかれば、積極的に提案し協力を募るなど、周囲を巻き込みながら、「One team」としてR&Dメンバーのモチベーションの向上と、よりイノベーティブで活発な研究開発活動をサポートできるよう今後も尽力していきたいです。
*Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品