MEMBER INTERVIEW

自分の価値や可能性を広げ、研究サイドから貢献を。

基礎研究(葉たばこ研究)

清水 弥Wataru Shimizu

葉たばこの成分分析および新規分析技術の開発

新規分析技術を開発し、海外の工場にも実装。品質保証をより強固に。

2014年に入社し、葉たばこに含まれる成分の分析や分析法を開発する業務を担当しました。JTグループのバリューチェーン上の品質保証をより強固にするため、製造工場や原料工場の現場で簡易に分析できる方法を開発するという仕事でした。2018年からはJTインターナショナルの品質保証部門へと出向し、ドイツを拠点として、世界中の製造過程や原料購買過程における品質保証スキームの開発と実装、標準化・規格化に従事しました。これらの業務では、新規に開発した分析技術で国際特許を取得し、国際学会で発表するアウトプットも創出できました。
帰任後も、国内外関連部署との調整を主に担当しています。また、所属チームの戦略を考え、具体的な戦術に落とし込みつつ、最終製品であるたばこの品質や信頼性を保証するための葉たばこの分析を継続して行っています。

課題の解決まで主体となって行動する。メーカーにおける研究のおもしろさ。

現場のニーズと研究のシーズをすり合わせながら効率的な品質保証スキームを実装するといった業務を通じて、研究サイドからビジネスへの貢献を強く意識できる経験が数多く得られました。資金や時間、そして人員が無限にあるなら、どんな困難な課題も解決できるかもしれませんが、現実にはリミットがあります。そのリミットの中でいかに工夫しながら最大限の仕事ができるか。その挑戦は研究サイドからもアプローチできることだと意識するようになりました。直面している何らかの課題を現実的に解決するためには、その複雑な事象を理解して、様々な側面から解決策を実行していく必要があります。メーカーにおける研究のおもしろさは、ビジネスの流れの中で主体の一部となって解決まで行動することにあると感じています。

学んできたこと、経験してきたことだけにこだわらず、自分の価値や可能性を広げたい。

「学生時代に学んだことや自分が得意としていることを業務に活用したい」「海外駐在の経験を活用して海外案件を中心に担当したい」「これまでの業務経験を直接活用できるような特定分野の業務を担当したい」という考えも間違っていないと思いますが、私は学んできたことや経験してきたことに狭い意味で固執せず、自分の価値や可能性を広げられるよう、あらゆる仕事に対して前向きに取り組んでいこうと考えています。
学生時代はウイルスを対象にした生物学的あるいは疫学的研究を行っていましたが、実際に入社後に担当した業務は専門外の分析化学領域でした。しかし、担当業務に従事しながら必死に勉強していくと、ウイルスの感染がどのように拡大していくかを解釈するために必要だった数学的アプローチは、分析化学における多変量データの解析に通じるものであることが分かりました。直接的ではなくてもこれまでに学んだことは結果的にどこかで活かされるので、初めから自分の価値や可能性を狭く考えずに今後も挑戦し続けたいと思います。JTグループに興味を持つ学生の方々もこれまでの学びだけにこだわらず、価値や可能性を広げてほしいと願っています。

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