MEMBER INTERVIEW

自分の得意分野と好奇心を活かすことで仕事をたのしむことができる。

基礎研究(葉たばこ研究)

宇田川 久史Hisashi Udagawa

葉たばこの品種開発に向けた遺伝子研究

遺伝学的手法を用いて葉たばこの病害抵抗性について研究。

2011年に入社し、1年目は葉たばこの内容成分を分析するチームの所属となり、様々な分析手法を学びました。2年目からは、遺伝学的アプローチを用いて葉たばこの品種開発を行うチームに配属され、現在もそのチームで先端の技術を駆使しながら研究を続けています。他の農作物と同様に葉たばこもウイルスに感染すると収量が落ちたり、品質が悪くなったりしてしまうので、病害抵抗性が高い品種を開発することも重要な研究のひとつです。ウイルスは増殖する際に宿主(=葉たばこ)の遺伝子を利用しています。葉たばこの主要な病害を引き起こすウイルスが利用している遺伝子を特定し、その内容で特許を出願しました。また、研究の成果を論文にまとめ、2020年に博士号を取得しました。

研究はひとりで行うものではない。多様な知識や経験を持った仲間の協力が不可欠。

入社して以来、10年以上研究に従事してきましたが、研究はひとりで行うものではないと考えています。多様な知識や経験を持った仲間の協力が不可欠です。異なる専門分野を持つ仲間たちから出される違った切り口やアイデアにふれると、刺激を受けますし新たな学びを得ることができます。また、日頃からメンバーとコミュニケーションをとることや自分自身がスキルアップに努めることも非常に重要だと思います。メンバー一人ひとりの得意分野やどんなことに関心があるかを知ること、そして、積極的に新しい知識の吸収に努めることは、自分自身が信頼されることにつながります。

自分と会社の「接点」を見出しつつ、新製品開発に役立つ研究を続けたい。

研究という仕事には様々なやりがいやおもしろさを感じます。例えば、仮説通りに実験が進んで想像通りの結果が得られたときも楽しいですが、取り組んでみなければわからない研究を進めている際に予期しない結果が得られたときはワクワクします。また、会社から提示された課題に対して、自分の能力や好奇心を活かして挑戦することにおもしろみを感じます。会社から求められていることと自分が研究したいことの「接点」を探索するような感じですね。会社に貢献できたという達成感と自分の研究を極めたという充実感を両立することができます。言われたことを単にこなすというのは、おもしろくありませんし、発展的な仕事はできないと思います。私の場合は分子生物学分野の研究ですが、自分が得意とすることを活かして、自ら積極的に発案することが大切です。
これからも、会社が求める成果と自分の興味関心の「接点」を大切にし、かつ新しいメンバーや新しい考え方に刺激を受けながら、新製品の開発に役立つ研究を続けていきたいです。

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