MEMBER INTERVIEW

社会やお客様の変化に柔軟に対応できる研究所に貢献していきたい。

基礎研究(たばこサイエンス)

井上 貴詞Takashi Inoue

UX/UI、データサイエンスを担う研究チームのマネジメント

入社4年目に、共同研究を進めていたアメリカの研究所へ。

大学院を卒業し、2000年4月にJTへ入社。入社後すぐ、基礎研究を担う研究所に配属となり、たばこ製品の味や香りといった「人の感覚」を対象とした研究に従事しました。入社4年目には、JTが共同研究をしていたアメリカの研究所へ。そこで嗅覚や味覚など感覚の研究を続けることになりました。
実はこれが初めての海外生活だったので、行く前は不安が大きかったことを覚えています。アメリカで一緒に仕事をすることになる担当者とは面識があったので、仕事自体よりも、生活ができるのだろうかという不安が。特に、最も英語でのコミュニケーションに慣れない時期に、生活全般のセットアップをしなければならないことに苦慮しました。ただ、やり終えた時には「なんとかなるかな」という感覚を得ることができました。

新しい仕事の一つ一つが、研究者としての幅を広げてくれた。

学生時代の研究のバックグラウンドは化学だったのですが、アメリカの研究所ではどちらかというと生物学的なバックグラウンドを求められました。研究領域は「感覚」で同じなのですが、アプローチが違う。当初は、相当量の学習を求められました。大変ではありましたが、アメリカにいた2年間の研究成果を論文としてまとめるところまでやり切ることができました。学びの多い2年間で、研究者としての幅を広げてもらったと思っています。
アメリカから戻り、新しく新規評価系の導入に着手。感覚を対象とした研究開発を再び担当した後、異動。R&Dグループの中長期計画・運営方針の策定、業務実行支援などを担当しました。初めて研究所から出て本社で仕事をすることになって、当初は戸惑いもありましたが、この仕事を通じて、より広くR&Dグループの研究開発活動を見渡すことができるようになりました。

社会やお客様の変化を敏感に感じとり、必要な変化には前向きでありたい。

現在は、基礎研究を担う研究所に戻り、研究チームのマネジメントを担当。もともと携わっていた嗅覚・味覚だけでなく、UI/UXやデータサイエンスといった新しい技術分野のマネジメントも担うため、いつも新たな学術領域の学習は欠かせません。
研究開発の仕事は、長期の積み重ねが重要である場面と、今現在の問題に迅速に対処する場面の両方が大切。長年続けてきた仕事を変化させる必要が生じたりもします。だからこそ、必要な変化には前向きでありたいと考えています。
あくまでお客様に喜んでいただくことが私たちの仕事の目的。社会やお客様が変化するのであれば、それに応じて柔軟に変化できる研究所であり続けなければなりません。研究所でのキャリアが長く、研究所に対しては特別な想いがあります。仲間が変化を楽しみ、いきいきと働ける研究所づくりに貢献していきたいと考えています。

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