MEMBER INTERVIEW

より美味しく、健康へのリスクがより少ない製品をめざして
新しいスタイルのたばこ製品の未来を支える研究を続けています。

基礎研究(たばこサイエンス)

太田 康介Kosuke Ota

RRP*における加熱温度と内容成分についての研究

*Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品

RRP*における加熱温度と内容成分のプロファイルについて研究。

2017年に入社後、より美味しいRRP*開発のための基礎研究に従事しています。高温加熱式たばこは吸い始めから終わりまで、同じ温度でスティックを加熱しているわけではありません。吸い始めの立ち上がりから終わりまでヒーターの温度をコントロールして、たばこの風味を美味しく愉しめるように設計されています。
ヒーターの温度をどのように変化させれば、たばこ葉由来の成分のリリースが変化し、たばこらしいうま味を引き出すことができるのか?葉たばこの種類やブレンドによっても、美味しさを引き出すために最適な温度は変わります。

たばこスティックとヒーターをクロスオーバーさせて検討し、たばこが一番美味しく感じられる加熱温度プロファイルを導き出すことが私の仕事。同様に、喫煙に伴う健康へのリスクをどのように低減するか?そのための設計ロジックの構築にもチャレンジしています。

*Reduced-Risk Products:喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品

現在を見つめ、未来を見据えた研究開発の必要性。

業務を通して社会の動向や未来のお客様像、自分が従事している研究内容がいつどのような形でお客様に届くのかを意識するようになりました。研究所レベルでいい結果を出すことができても、開発から製品化までにはさまざまなハードルがあり、その技術がお客様の手に届くまでには時間がかかります。開発開始から3、4年経った後もその技術や機能はお客様に求められるのか?この視点は外せません。

一方で、現在進行中の開発案件に対する技術的知見を創出しなければならない場面もあります。足元の状況と未来を両睨みしながら、スピーディーに成果を出していく必要性を日々一層実感しています。たばこ製品はこれからも進化していきます。そのため、研究部門であっても攻めのアプローチが必要だと考えています。

検証に基づく具体的かつ明確な指針を作ることで開発部門をサポートしていきたい。

たばこを取り巻く社会環境の急速な変化が予想されるこの時代において、研究者として、開発部門が今以上にスピーディーかつ具体的な指針を持って、開発業務にあたれるようなサポートをしていきたいと考えています。
たとえば、たばこの味に関わる成分の課題に対して、味覚のような高度に統合された感覚を基本としながら、定量的検証に基づいた明確な数値をベースにした指針を作り、研究部門側から提案していきたい。そうすることで、たばこ製品の美味しさなどお客様が求めている感覚のカギとなるターゲットが明確になり、製品化のフィージビリティを高めることができるはずですから。
その結果として、さらなる価値をお客様に提供することができるようになりたいと思っています。

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