MEMBER INTERVIEW

R&Dグループで感じる
多様な人財を巻き込んで
仕事をすることのおもしろさ

戦略策定

森下 裕人Hiroto Morishita

R&Dグループの中長期戦略策定

JTグループの分析業務を通じて
国・文化を超えた仕事の難しさを経験

私のキャリアの出発点は基礎研究を担う研究所の研究開発員です。基礎研究を担当した後、たばこ製品全般の品質分析に従事してきました。具体的には主に紙巻たばこの煙成分や長さや円周などの物理的品質を分析し、それらの分析データを品質管理や製品開発部所にタイムリーに提供することです。

加えて、従来の分析法の課題を抽出し、より効率的な分析法を確立する業務にも取り組んでいました。その後、JTインターナショナル(以下、JTI)の勤務を経て、再度、日本で品質分析業務を行いました。トータル10年ほど品質分析業務に従事することを通じて、JTグループの分析法をグローバルで共通化するプロジェクトのリーディングから、納期を踏まえて分析業務を着実に遂行する組織運営まで幅広く経験を積んできたと感じています。現在は、R&Dグループ全体に関わる中長期戦略策定・企画業務に従事しています。

2012年からドイツにあるJTI R&Dで働き始めました。国・文化が異なれば、ルールや習慣、働き方も違います。例えば、JTIに勤務する同僚は、プライベートな時間を大切にしつつ、仕事との両立を図っていました。例えば、私から見れば、「そんなに長期間休むの?」と思うようなことがありました。しかし、彼らにとってはそれが当たり前。その分、休暇を見込んだ上で仕事を進めていますし、周囲もそのような行動をお互いに尊重している環境でした。

JTI在籍中に担当した分析法の共通化は、言うならば、ロケーションを超えてグローバルで方法を統一するという取組みです。言葉では簡単ですが、ロケーションが異なれば、働く人も、もともとあったルールも異なります。各地の分析法は、それぞれの事情に応じて最適化されていたため、既存のやり方を変えることは簡単ではありませんでした。しかしながら、新しい方法を押し付けるのではなく、まずは、その違いの理由や背景を理解することから始めました。そして、信頼性の高い、効率的な分析法に揃えることが中長期的に現場と会社のためになるというメリットを説明することにより、現場の理解を得て共通化の達成に至りました。

業務経験がない領域では
業務の理解と、考え方のチューニングに苦労

私自身の希望もあって、2、3年周期でさまざまな部所を異動し、様々な業務に携わってきました。しかし、R&Dグループのすべての部所を経験することはできません。現在、私はJTとJTI問わず、様々な部所から情報を集約しR&Dグループの中長期戦略を策定する業務を担当しています。その中には、製品開発関連の情報もたくさんあるのですが、私は製品開発の業務経験がないため、まずは内容を理解することにいつも苦労しています。

業務経験がないことに対する苦労は、2つあります。1つ目は単純に知識や経験がないことです。そこに関しては、日々、日常の業務を遂行するとともに、新しい仕事に積極的にチャレンジしていくことで、新しい知識・経験を自分の中に蓄えていかなければならないなと感じています。

2つ目は、私自身に染みついている考え方のチューニングです。部所や習慣、文化が違えば、課題へのアプローチ方法も解決策も違います。相手の考え方や方法論を疑うのではなく、時には自分自身が固定概念に囚われているのではないか?とあらためて自身を見直すことも大切です。経験がないことにチャレンジすることや自身の固定概念から脱却して新しい考えを吸収していくことは苦労を伴います。しかし、自分の中の伸びしろを感じながら、成長を実感できるのはワクワクしますね。

組織の中で「ならではの価値」を発揮できる人財として、
最大のチームパフォーマンスを出していきたい

R&Dグループのおもしろさは、専門的な観点から仕事ができることだと思っています。知識や経験も含めて、代替が利くような仕事ではありません。専門知識を活かしながら、ゼロからシーズを創造し、ビジネス貢献できる仕事がR&Dグループにはあります。未来の製品を世の中に出していくことは、責任があり、そこには強い使命感を持って仕事を進めています。

入社以来、現場から本社まで、さまざまな方々と仕事をしてきました。その経験から思うことは、組織の中で”私ならではの価値を発揮できる人財でありたい”ということです。私の経験から、ほぼ全ての業務はチームで行っています。メンバーの特性を踏まえつつ、チームのパフォーマンスとモチベーションを最大化するために自身の役割を自律・自立的に見出し、陰日向に実行できることが、“私ならではの価値”であると感じています。

JT-JTI One Teamとして、パフォーマンスとモチベーションを更に発揮していくために、“私ならではの価値”を活かし、多様な人財を巻き込んで、様々なプロジェクトを推進することが私のミッションであり、その成果は、JTグループのビジネス貢献に直結していると確信しています。

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