MEMBER INTERVIEW

誰も見たことがないたばこを
より多くのお客様にお届けしたい。

技術開発(たばこ要素技術)

村越 克典Katsunori Murakoshi

Ploom Sの香料技術開発

新しいものをつくるとは
できるまでやり続けるということ。

香料会社に約10年勤務した後、JTに入社したのは2017年9月。香料技術開発を担当し、同年の冬からPloom S用の香料開発に携わることになりました。ただ、当時は、まだPloom Sの加熱式デバイスは開発中で完成しておらず、加え、加熱式たばこの香料開発はJTグループが培ってきた紙巻たばことは異なる部分も多く、まったくの手探り状態からスタートしました。すでにある要素技術を端から全部試して、可能性があるものをピックアップするというような探索の日々でした。

香りの仕事というと、香料をブレンドして香りをつくる調香や調合といった仕事をイメージされると思いますが、香料技術開発の仕事は、調香師がつくった香りを、イメージどおりに製品上で発現させるためのあらゆる技術を開発すること。香料はとても繊細です。香り成分が、温度、環境、時間、使用条件などにより変化し、時間をかけて調香師がつくった香りのイメージが、お客様に届かない可能性があります。Ploom Sの様な新しいコンセプトの場合、今までの調香技術だけでは対応が難しい。私は、調香師がつくった香りやイメージをそのままお客様にお届けするため、香料を安定してたばこ製品に搭載するための製剤化技術を担当しています。

誰も見たことがないものをつくるのですから、開発過程は予測できないことばかりで、「もう無理かも」と思ったことも1度や2度ではありませんでした。しかし、悩みながらも突き進んでいくしかない、できるまでやり続けるという仕事であることも事実。その成果は、今、フレーバー・マイクロ・チップとして、Ploom Sの専用リフィルに搭載されて商品化され、日本のみならず海外でも販売されています。お店に商品が並んでいるのを見たときは感動し、苦労も吹き飛びました。

R&Dグループのおもしろさは、
誰もやったことがないことへのチャレンジ

フレーバー・マイクロ・チップはJTの独自技術です。 “お客様に愉しんでいただける新しい時代のたばこ”をつくりたいという想いから、すべてが始まっています。“どうやって具現化するか”は自分たちの頑張り次第。R&Dグループで仕事をするおもしろさは、やはり、誰もやったことがないことにチャレンジできるところです。“新しい時代の何か”を模索し続けている。そんな組織だと思います。

たばこ市場は、ここ数年で、たばこ葉を燃やさず、加熱して発生する蒸気を嗜む「加熱式たばこ」の市場規模が大きくなっています。ただ、これは私の個人的な意見ですが、現在の“燃やさないたばこ”ですら、これがたばこの完成形ではないのではないか、という気もしています。“新しい時代のたばこの形”を見てみたい。考えるとわくわくしてきます。もちろん、実際につくるとなると、大変な思いをすることはわかっているのですが。

今まで体感したことない味や香りで
驚きや感動をお届けしたい

R&Dグループでは、社員同士、ふだんからよくアイデア出しをしています。また、これは社風だとも思っているのですが、新しいアイデアをおもしろがる雰囲気があります。誰に相談しても「おもしろい」「検討する価値がある」「いいんじゃない」と言ってもらえ、一緒に考えることができます。やりたい仕事の希望も聞いてもらえるので、香料技術の開発に興味のある方は、ぜひ仲間になってください。

今後も、私に期待されている要望を的確にとらえ、香り豊かな商品をお届けするために努力を続けたいと思っています。困難な課題や難題にあたっても、同僚と共に真摯に取り組んでいくつもりです。今後も、今まで体感したことない味や香りを通して、お客様に驚きや感動をお届けできたら最高です。

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