目まぐるしく変わるたばこ市場。
即応するための社内基盤システム構築を通して、
たばこ文化創造の一端を担っています。
製品開発(たばこ製品)
浅野 有香里Yukari Asano
たばこ製品の規格・仕様に関する統括
たばこ市場の将来を見据えて、全社的な社内基盤システムを運用、管理する。
たばこ製品の分析、評価を行う仕事からキャリアをスタートし、製品設計、開発の仕事に携わってきました。たばこの品種、ブレンド、紙の種類、フィルターなどをどのように組み合わせれば、お客様に喜んでいただける味・香り、吸い心地の紙巻たばこを作れるかをシミュレートし、提案する業務です。初めの2年間は国内で、次の2年はドイツに赴任して、海外向け製品の設計開発に携わっていました。一連の開発が終了し、製品のスペックが決定したら、その情報を製造ラインや物流を担当する部門に的確に伝えます。現在は、そういった情報を社内で流通させ、各部門間で業務を連携させるための基盤システムの運営に携わっています。システムの立ち上げ時から参画し、設計、運用、情報の入力管理など、関係各部門と話し合いながら、日々より良くなる方向を目指し、取り組んでいます。
先が見えなくなった時は立ち止まり、仕事の意義を見直し、自分なりのビジョンを見出した。
社内基盤システムの導入は多くの部門が関わる大規模な改変なので、各部門の仕事のやり方に大きな影響を与えます。開発なら開発、工場なら工場と、それぞれ個別のニーズがあるなかで、それらを受け入れ、調整し、決まった期日までにまとめて完成させなければなりません。当然ながら、その調整を行うことは容易ではなく、「本当に導入することに意義があるのか?」「どうやったらみんなに貢献できるのか?」と自問自答することもありました。そんな時には、自分の仕事の意義、会社が得るメリットについて、自分なりに考え直しました。部門間をつなぐ統合システムが導入されることにより、情報流通が著しく効率化でき、それぞれの業務を短時間で連携できることが大きなメリットであり、目まぐるしく変わるグルーバルなたばこ市場に即応するための、将来を見据えての導入であると。5年後、10年後に実現するであろうJTグループの未来像をイメージした自分なりのビジョンをみんなに説明、共有することで、手を組んで達成してきました。
たばこ産業は文化創造産業。新たなたばこ文化を創り出したい。
たばこ産業は各国の規制、文化、習慣の変化に大きく影響を受けやすい業界です。たとえば私が入社した10年前、加熱式たばこがここまで普及するとは想像もできませんでした。現在私が所属するチームには、各国の規制をはじめとする市場動向や社内各部所の情報が集まってきますし、また以前赴任していたドイツでは海外製品の開発にも関わっていたので、国内・海外問わず、目まぐるしい変化を感じています。止まることなく変わり続けるニーズに、私たちはスピーディーに対応していかなければなりません。たばこには文化としての側面もあると思います。私自身は、たばこの味わいの多彩さに興味を感じてJTに入社したのですが、国内外での仕事を通して現場を知っていくなかで、その興味はさらに深まりました。「たばこ文化は今後どうなるのか?」という質問を受けることがあるのですが、今まさに自分たちの手で創っている真っ最中。JTグループは新しいたばこ文化を創り出していく会社なのだと思っています。