経営計画2023

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JTグループの経営計画は、期間を3年として、経済動向・地政学的リスク・競争環境等、直近の事業環境の変化を反映し、毎年ローリングする方式を採用しています。経営計画2023は、2023年から2025年までの3年間が対象となります。

変化の激しい事業環境においても自らを変革させ、グループワイドにリソースを最大活用し、事業投資を通じた持続的な利益成長を果たしてまいります。

経営計画2023の期間中における環境認識

(たばこ事業)

地政学的リスクに伴うインフレーションや経済停滞等の世界経済への影響、急激なコスト上昇、各国政府の財源確保を企図した増税、さらなる規制の進展・複雑化等の要因により、先行きの不透明な事業環境が継続

RRP(Reduced-Risk Products)

  • HTS(heated tobacco sticks)を中心に、さらなる市場規模の拡大を想定
  • 世界的な半導体需給逼迫はあるものの、デバイスは2023年度計画に沿った調達が可能となる見込み
  • 主要市場における競争激化および各国の規制進展は継続

Combustibles

  • HTSの需要増加、不法取引、可処分所得の低下等による総需要の減少トレンドに加え、ダウントレーディングが継続する中でも、引き続き最大のカテゴリとなる見込み
  • プライシングによるプロフィットプールの拡大は依然可能

(医薬事業)

  • 各国における薬剤費適正化の潮流を受け、国内・海外ともに引き続き薬価引き下げを想定
  • JTグループにおいては抗HIV薬に係るロイヤリティ収入が漸減する見込み

(加工食品事業)

  • ライフスタイルの変化に伴い、調理の簡便化や時短化等、多様なニーズの高まりを背景に堅調に推移することを想定
  • 国際相場、為替変動による原材料費への影響や、人手不足等に起因する人件費・物流費の高騰の影響を想定
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グループ利益目標

中長期目標

全社為替一定調整後営業利益
年平均成長率 mid to high single digit

経営計画期間中の見立て

RRPへの投資を加速させていくものの、年平均成長率 low single digitを想定

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各事業の役割および目標

たばこ事業

JTグループの利益成長の中核かつ牽引役として、中長期的に持続的な利益成長を目指す

たばこ事業の
事業運営方針

  • CombustiblesにおけるROIの向上
  • RRPへの投資強化
  • 事業運営における効率性の追求
  • グローバルな組織力の強化

医薬事業/
加工食品事業

JTグループの利益成長の補完を目指す

  • 医薬事業:次世代戦略品の研究開発および各製品の価値最大化
  • 加工食品事業:事業コスト高騰環境における収益性の高いトップライン成長の実現
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経営資源配分方針

4Sモデル/
JT Group Purposeに基づく資源配分方針

  • 中長期にわたる持続的な利益成長につながる事業投資*1を最優先
  • 事業投資による利益成長と株主還元のバランスを重視

株主還元方針

  • 強固な財務基盤*2を維持しつつ、中長期の利益成長を実現することにより株主還元の向上を目指す
  • 資本市場における競争力ある水準*3として、配当性向75%を目安*4とする
  • 自己株式の取得は、当該年度における財務状況および中期的な資金需要等を踏まえて実施の是非を検討
*1
たばこ事業の成長投資を最重要視し、お客様・社会への新たな価値・満足の継続的な提供を通じて、質の高いトップライン成長を実現することで、為替一定調整後営業利益の成長を目指す
*2
経済危機等に備えた堅牢性、および機動的な事業投資等への柔軟性を担保
*3
ステークホルダーモデルを掲げ、高い事業成長を実現しているグローバルFMCG(Fast Moving Consumer Goods)企業群の還元動向をモニタリング
*4
±5%程度の範囲内で判断
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