ひととき休憩室

木村 昴 × 市原隼人 後編

「ひととき休憩室」は、気になるふたりが雑談を繰り広げる休憩室です。
テレワークなども増えて、休憩時に雑談をする機会が少なくなったこの時代、ちょっとした気分転換に、ちょっとしたブレイクタイムに、あなたもこの「ひととき休憩室」で雑談に耳をかたむけながら、“休憩のひととき”を過ごしてみてはいかがでしょうか。

これまではお仕事のお話を伺ってきましたが、ここからはせっかくなのでプライベートのこともお聞きしたくて。今、何かハマっていることってありますか?
これが選べないんですよ(笑)。料理も好きだし、バイクも好き。写真を撮りに旅に出るのも好きです。
結局全部、芝居に通じているところがあって、「芝居のためになったらいいな」という気持ちが根底にあるんですけど。
全部つながっているんですね。僕も多趣味なんですけど、最近ハマっているのは……メダカを飼うことと、家でケバブを焼くことだから全然つながってない(笑)。
メダカは自然に近いかたちで育てたいので、ろ過装置だけ回して手を加えずにやっていて。水槽を見ていると心が穏やかになるんですよ。お芝居には直接関係ないかもしれないけど、集中力やリフレッシュには役立つかも。
ケバブは?
食べるのが大好きで、いろんなケバブ屋さんをめぐってきたんですけど、結局ケバブって、どこで食べても基本的に同じなんですよ。そうすると、「自分ならもっと美味しいケバブを作れるんじゃないか?」と思うようになってくるんです(笑)。専用マシンを買って、じっくり焼いたケバブで友達とパーティーしたら最高でしたね。
めちゃくちゃ楽しそう。
あ、あとスプレーアートも最近始めました。ある番組で日本のグラフィティアーティストの方を招いてくれて、描き方を教えてもらえる機会があったんです。その方が「アートは誰のものでもない。リスペクトがあるなら、描いてみたらいいよ」と言ってくださって、それで一気にのめり込んじゃいました。
今は「1日1枚」を目標に宇宙をテーマにした絵を描いています。最初に描いた絵が惑星で、それを描いている時に「いつか宇宙に行きたい」っていう夢も加わりましたね。
宇宙、行けますよ絶対。
そのためにはめちゃめちゃ絵が売れないと無理なんですよ。だって宇宙に行くのに8億円かかるらしいんです。すごくないですか?
皆さん、もしよかったら僕の絵、買ってください(笑)。
宇宙って、「旅の最果て」みたいな場所ですよね。
僕も20代前半の頃に海外で「旅」をテーマに写真集を作ったんですが、その時「最果ては宇宙だ」と思ったんです。それでロサンゼルスで宇宙服を探して、ダウンタウンで撮影したことがありますね。
「旅の最果て」…その表現、めっちゃかっこいいですね。確かに、今の人類ができる一番遠い旅ですからね。
たまに考えるんですよ。例えば僕らが外国に行けば外国人だけど、もし宇宙に誰か住んでいたら、僕らも宇宙人だなって。宇宙から見たら地球なんて小さな存在で、全然違う価値観や文化を持った生命体がきっとどこかにいると思います。
さっきアメリカ横断の夢を語ってくださいましたけど、それ以外にも「こんなことやってみたい」という夢ってありますか?
結局、芝居に戻っちゃうんですけどね。「一世一代」と呼べるような芝居をやりたいといつも思っています。何度か海外で大きなアクションに挑戦したこともありますし、命の危険を感じたこともあるんですけど、それでもまだ物足りないなと感じてしまう自分がいて。
そうなんですか。
映像作品を、自分で作ることにも興味があります。乗り物やファッション、文化や歴史など、さまざまな要素を取り入れたエンターテインメント作品を作りたい。ただ楽しいだけじゃなくて、お子さんが見ても何か学びが得られるようなもの、大人が見てもアートとして楽しめるような作品にしたいですね。
木村さんは、やってみたいことや夢はありますか?
僕の夢は、カバの餌やりです。
カバですか?(笑)いや、すみません笑っちゃって。実は僕も、カバの餌やり動画をYouTubeでずっと観てたんですよ。
本当ですか?カバ、すごいですよね。
スイカを丸ごと食べる姿とか、あれ最高に気持ちいいですよね。でも、カバって実はすごく危ないんですよね。あいつらめっちゃ強いじゃないですか。
そうそう、動物界で最強なんじゃないかって言われますよね。
実は足も速いんですよ!それで、あの大口を開けてスイカを放り込む姿とか、めちゃくちゃ豪快じゃないですか。僕、あれを目の前で見てみたいんです。それが夢ですね。
すぐにでも叶いそうな夢ですね(笑)。全力で応援します。
ありがとうございます。
ところで、この番組のテーマって「心が豊かになる瞬間」だと思うんですけど、市原さんにとって心が豊かになる瞬間って、どんな時ですか?
つまらない答えかもしれないですけど、結局のところ「芝居」なんですよね。
本当に何度も芝居が嫌になって、「もう絶対やりたくない」って思うくらい自分を壊されて、それでも次の日になると「また芝居をやりたいな」って思ってしまう。腐れ縁みたいなものですけど、芝居をしている時が一番満たされていると感じます。木村さんは?
僕にとって、心が豊かになる瞬間は「おしゃべり」なんですよね。人と話すことが本当に大好きで、その人のエピソードや人生に触れると「ああ、こういう生き方もあるんだ」って気づかされるんです。一人の時間はこれからいくらでも作れるけど、人と向き合う時間って限られているじゃないですか。
それって、人が好きだってことですよね。本当に愛情深い方だなと感じます。きっと、お母様のために尽くしてきた気持ちが他の人にも向けられているんじゃないかなと。誰かを悲しませたくない、誰かを楽しませたい、そういう気持ちが根底にある気がします。今回、こうやってお話ししてみて本当に素敵な方だなと思いました。
ありがとうございます。お母さん、見てる?市原さんが素敵なこと言ってくれたよ!
あははは。これからも応援しています。
嬉しいです!

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