「神奈川県水浴場等に関する条例」改正素案に対する意見

神奈川県水浴場等に関する条例の改正素案について、以下の通り当社の意見を申し述べます。

JTでは、たばこを吸われる方と吸われない方が協調して快適に過ごせる社会環境の実現を目指しており、神奈川県においても、地元市町様、財団法人かながわ海岸美化財団様や海水浴場組合様と協力する形で、市民参加型の清掃活動や携帯灰皿の配布、喫煙場所の設置等を通じ、喫煙マナー向上に向けた取り組みを行ってきました。

今般の条例改正は、「喫煙は喫煙場所でしていただく」というルールを設けることにより、多くの方々に安全できれいな海水浴場で快適に過ごしていただくことを目指していると認識しており、たばこを吸われる方と吸われない方の双方にとって快適に過ごして頂くとの趣旨については賛同するところです。

しかしながら、目的として「他人の喫煙による(中略)健康への影響を未然に防止する」と記述されていることに関し、海水浴場のような屋外の空間における「他人の喫煙による健康への影響」については、科学的な根拠は示されていないものと認識しており、条例の目的として適切ではなく、削除すべきものと考えます。

また、喫煙場所の設置に関し、海水浴場の施設基準に追加するとされていますが、基準の追加にあたっては、実際に設置・管理を行う海水浴場設置者の意見を十分に聴取し、かつ各海水浴場の状況に応じた、柔軟な運用が可能なものとすることを要望します。

弊社では、今後も様々な方と協力しながら、喫煙マナーの向上や適正な喫煙環境の実現に向け取り組んでまいります。

「神奈川県水浴場等に関する条例の改正素案」の詳細については、神奈川県のホームページに掲載されております。

2009年12月21日
日本たばこ産業株式会社
代表取締役社長 木村 宏