依存は、酒(アルコール)・たばこ(ニコチン)・コーヒー(カフェイン)といった嗜好品によるものから、麻薬・覚せい剤といった違法薬物によるものまで、幅広くみられる精神的・身体的状態です。科学的にみた場合、依存の特性としては以下のようなものがありますが、たばこ(ニコチン)の依存性は他の物質に比べて弱いものであることが知られています。
ある物質を摂取したいという欲求を強く抱いている状態。
たばこ(ニコチン)の精神依存性は、他の物質例えばコカインやアルコールに比べると弱いことが知られています。
身体が物質の作用に適応した結果、物質が体内からなくなっていくと退薬症候(いわゆる禁断症状)が出る状態。
たばこ(ニコチン)の身体依存性は極めて弱く、ヘロインやアルコールのように激しい身体的苦痛を伴う症状はみられません。
反復使用により物質の作用が弱くなること。その結果として、使用量が際限なく増えていくことがある。
たばこ(ニコチン)の場合、一日の喫煙量は、個人差・状況差はあれ、ほぼ一定しています。
依存と厳密には異なるが関連してみられる、妄想・幻覚・精神錯乱等が起きる状態。
たばこ(ニコチン)にはこのような性質はみられません。