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前述の分布図にも見られるように、“吸う(=喫煙)たばこ”は新大陸の各地に普及していました。そこにはさまざまなタイプがあり、これは大別すると以下の3種となります。 |
●葉巻……「たばこ」を「たばこ」の葉で筒状に巻いたもの ●巻たばこ……「たばこ」をトウモロコシの皮などで巻いたもの ●パイプたばこ……「たばこ」をパイプを使って喫煙するもの |
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主に、パイプによる喫煙は北米の先住民の間で行われていました。その素材には、石や粘土など多様な素材が用いられ、趣向を凝らしたパイプが多数、作られていたのです。
また、現・メキシコの中央部に栄えたアステカ王国では、メキシコ竹や葦などを使った“アカジェトル”と呼ばれる喫煙スタイルが、アマゾン川流域では、“噛む(=噛みたばこ)”や“嗅ぐ(=嗅ぎたばこ)”などのスタイルが、それぞれ主流を占めていたとされています。 |
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メキシコ西部地方で出土したパイプ。 「線刻脚付土製パイプ」 |
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北米先住民が使用していたパイプ。 「ビーズ装飾付木柄L字形カトリナイト製パイプ」 |
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アマゾン地方での「嗅ぎたばこ」による喫煙風景。 撮影/山本紀夫氏 |
“アカジェトル”による喫煙の様子を描いた図。 |
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