日本刀の製造技術を生かした、切れ味抜群の包丁で刻まれた「細刻みたばこ」。現在の大阪府堺市周辺は、専用の「たばこ包丁」の産地として知られていた。 |
日本ならではの精巧な技術力から生みだされた「細刻みたばこ」が、世に現れたのは、江戸時代中期(18世紀中頃)のことです。
「たばこ」には当初、粗く刻まれた葉たばこが用いられていましたが、それがだんだんと細く刻まれるようになり、やがては毛髪のごとく細く刻まれたことで、名称とともに広く普及していきました。これにより日本では、世界でも例をみない独自の喫煙方法が確立されることとなったのです。 |