バレーボール基礎知識

4. 反則編

一瞬たりとも気が抜けません!

6人制バレーボールは、ラリーポイント制なのでサーブ権がなくても得点が入ります。1つの反則がそのまま相手チームの得点になってしまうので、選手は一瞬たりとも気を抜けません。
反則を取られることがないよう、練習のときから選手はいつも気をつけてプレーしています。反則はここで紹介しているもの以外にもありますが、まずはこれだけ知っておけば試合会場でもすぐに状況が分かるはず。
審判のハンドシグナルと一緒に覚えてくださいね!

主な反則はこれだ!

ドリブル

同じ選手が続けてボールを触る反則です。しかし、1回目のプレーで同一動作内であれば続けて触っていても1回とみなされます。
また、ブロックに当たった回数は数えないので、ブロックの後、同じ選手が1回目を触ることができます。トスをする際に汗でボールが滑るなどして、この反則になることが多くあります。審判は、指を2本立てて示します。

フォアヒット

バレーボールでは、ブロックに当たった回数を除き、3回以内に相手にボールを返さなければなりません。それが4回以上になったときの反則です。審判は、指を4本立てて示します。
バレーボールの攻撃は、レシーブ→トス→スパイクという流れが多いですが、もちろん1回や2回で返してもOKで、リズムを変えて相手の意表を突くため、1回や2回で返すこともあります。

ホールディング

ボールの動きを止めてしまう反則です。ボールをつかんだり、投げたりするのはもちろん、手の中や腕の中でボールの動きを止めてもいけません。ドリブルと違って、1回目のプレーも対象になります。
トスを上げる際、“タメ”を長くつくってしまうと、この反則となることが多いです。審判は、片手の手のひらを上に向け、ボールを持ち上げる動作をして示します。

タッチネット

ボールを触る動作をしているときに、アンテナからアンテナの間のネットを触る反則です。アンテナの外側のネット、あるいはボールを触れる動作をしていないときは、相手のプレーを妨げない限りネットに触っても反則にはなりません。また、対象となるのは、サーブを打ってからボールが床に落ちるまでのインプレー中のみです。例えば、スパイクが決まった後にネットに触るのは反則にはなりません。審判は、片手でネットを触って示します。

オーバーネット

ネットを超えて、相手コートのボールを触ってしまう反則です。スパイクに対するブロックは、オーバーネットの反則にはなりません。
ネットより相手側にあるボールをスパイクしたり、相手チームのセッターがトスを上げようとしているボールをスパイクした場合などに起こります。審判は、片手でネットの上を覆うような動作をして示します。

パッシング・ザ・センターライン

選手の足(くるぶしよりも下)のつま先からかかとまでが、完全にネットの下のセンターラインを超えてしまうと反則です。かかとだけがライン上にあったり、足以外の箇所(手、ひざ、腕など)がラインを超えても、相手のプレーを妨げない限り反則にはなりません。
また、反則となるのは、サーブを打ってからボールが床に落ちるまでのインプレー中のみです。審判は、人差し指でセンターラインを指差して示します。

アウト・オブ・ポジション

選手はサーブが打たれる瞬間まで、ローテーションで決められた位置を離れることはできません。しかし、選手はできるだけ早く自分のポジションに行きたいため、サーブが打たれるよりも前に移動してしまうことがあります。
このように違う場所にいたり、サーブの順番を間違えたりしたときに反則になります。審判は、人差し指を体の前で回して示します。