バレーボール基礎知識

3. コート・用具編

とっても細かい決まりが
あるんです!

選手がプレーしているコートや使っているボールなど、バレーボールに関するさまざまな施設や用具について説明しています。
例えば、ネットに付いている赤と白の縞模様の棒状のもの、よく目にするけど正式な名前を知っていますか? コートのラインの名前も覚えておくと、試合観戦時に役に立ちますよ!
ここでは主要な国際大会・国内大会の6人制バレーボールの試合を行う際のルールをご紹介しています。

コートと用具の決まりを知ろう!

競技エリア

コート

大きさは長辺18メートル、短辺9メートルの長方形です。それを2つに分けているため、自軍のエリアは9メートル四方になります。
バレーボールでは一度味方の選手が触ったボールがコート外に飛んで行っても、そのボールを追いかけてプレーすることが可能なため、コート外に障害物がないフリーゾーンを設けなければなりません。
しかし、フリーゾーンのさらに外でも、ボールが空中にある限り、触ることが認められています。観戦中、選手が人や物をよけながらボールを追いかけている姿が見られることもあります。

ライン

コートの長辺をサイドライン、短辺をエンドライン、ネット下の線をセンターライン、ネットから3メートルのところに、フロントゾーンとバックゾーンを分けるアタックラインが引かれています。 サイドラインの延長線上、エンドラインの後方にある短い2本の線は、サービスラインです。線の幅はすべて5センチで、線上もコートに含みます。アタックラインはフロントゾーンに含みます。また、アタックラインはサイドラインの外側に破線で1.75メートル延長して示されています。

ネット・支柱

ネット

ネットの高さは、成人男子は2.43メートル、成人女子は2.24メートルです。高校生、中学生、小学生にはそれぞれに合った高さが定められています。
ネットは10センチ四方の編み目で、幅(縦の長さ)は1メートル、横の長さは9.5~10メートルでコートよりも長めです。ネットの上端に7センチの白帯(はくたい)をつけます。コート上か否かを判断するため、ネットのサイドライン上に白いサイドバンドをつけ、その外側にアンテナを固定します。

支柱

ポストとも呼ばれます。サイドライン外側のフロアの下の筒状のものの中に固定し、ネットを巻きつけて支えています。
支柱は高さ2.55メートルで、支柱の高さを調節してネットの高さを変えることができます。また、とても硬いため選手がぶつかっても痛くないように、クッションのようなカバーが巻かれていることが多いです。

アンテナ

長さ1.8メートル、直径1センチの弾性のある棒で、10センチ間隔で赤と白の縞模様に塗られています。ネット上から、80センチ出ています。
コートの内と外を分ける役割があり、ボールがアンテナの外側を通ったり、アンテナに当たった場合はアウトになります。とても弾性があるため、ボールが当たって大きく曲がることもあります。

ボール

従来はボールは白色という決まりがありましたが、1999年のルール改正で数種類の色を組み合わせたカラーボールが解禁になりました。メーカーによりさまざまな色のボールがありますが、大会や試合で使用するボールの種類を決めると、途中で変更することはできません。
大きさは、国際大会などで使用されるものが5号球と呼ばれ、周囲65~67センチ、直径21センチ、重さ260~280グラムです。国内の中学生では、5号球よりも少し小さく軽い、4号球が使用されています。

ユニフォーム

リベロを除き、チームで同じ色、デザインでなければなりません。
リベロは、他の選手とはっきりと区別できる対照的な色のユニフォームを着用することになっています。通常、チームは数種類のユニフォームを所有しているので、リベロは他の選手とは違う色のユニフォームを選択することになります。
胸と背中に番号をつける決まりがあり、また、チームキャプテンは胸の番号の下に長さ8センチ、幅2センチのキャプテンマークをつけています。