バレーボール基礎知識

2. 選手・スタッフ編

プレーヤーの役割について
ご紹介します!

バレーボールのポジションとそれぞれの役割、担っているプレーについて解説しています。 かつてと比べてバレーボールがより攻撃的になるにつれ、ポジションは多様になり、呼び方も昔とは変わってきました。また、チームの戦術やメンバーの特徴、レベルによってもさまざまなパターンがあります。

選手のポジションを覚えておくと、得意なプレーも分かってきます。バレーボールをやっている人は、同じポジションの選手を見つけて、プレーの参考にするのもオススメです。

各ポジションの役割を知ろう!

アウトサイドヒッター

コートの両サイド(レフト側、ライト側)に位置し、通常、スターティングメンバーのうち2~3人です。速いトスはもちろん、オープントスや、レシーブが乱れた際の2段トスなどを打つことが要求される選手です。
オープントスとは、レシーブが乱れたり、スパイカーの態勢が整っていなかったりしたときに上げるトス。2段トスとは、セッターやセッター以外の選手が、セッターの定位置から大きく離れた場所から上げるトスのことです。
サーブレシーブも担当することが多いため、まさにチームの攻守の要。略して、OHと表します。

ミドルブロッカー

コートのセンター(真ん中)に位置し、通常、スターティングメンバーのうち2人です。ブロックの中心的な役割を担い、基本的には相手のすべての攻撃に対してブロックを跳ぶことが求められます。
クイック(速攻)と呼ばれる速い攻撃を仕掛ける選手でもあります。クイックは打つ位置によって呼び方が異なり、セッターの目の前のAクイック、ネットに沿って少し離れたBクイック、セッターの真後ろのCクイック、ネットに沿って少し離れたDクイックがあります。ローテーションで後衛になったときは、リベロと交代することが多いです。略して、MBと表します。

セッター

コートのセンター(真ん中)に位置し、通常、スターティングメンバーのうち1人です。コートのライト側に位置することが多く、通常はスターティングメンバーのうち1人ですが、ツーセッターといって2人配置する場合もあります。スパイカーにトスを上げることが役割です。
他の選手とははっきりと違う動きをするため、あまりバレーボールを見たことがない人にも、分かりやすいポジションです。攻撃の組み立てを考え、もっとも有効な攻撃を判断するなどの役割を担うため、司令塔と呼ばれることも多いです。略して、Sと表します。

大阪マーヴェラスでいえば……

塩出仁美選手 東 美奈選手

リベロ

1998年に正式導入されたポジションです。攻撃には参加できず、後衛でレシーブなどの守備を専門に行います。
バレーボールは競技の性質上、背が高い選手が有利であるため、背が低い選手がトップレベルで活躍することは非常に稀でした。しかし、リベロ制度の導入により、背が低くても守備が上手な選手は試合に出場することができ、また、ゲームはラリーが続きやすく白熱するようになりました。
リベロは、サーブを打つこと、スパイクをすること、ブロックをしようとすることは反則です。その他、リベロがフロントゾーンで、オーバーハンドで上げたトスを打つことはできません。略して、Lと表します。

大阪マーヴェラスでいえば……

西崎愛菜選手 目黒優佳選手 井上芙香選手

オポジット

セッターの対角に位置し、攻撃を最大の武器にする選手です。前衛でも後衛でも、常に攻撃に参加する選手のことを指します。
どのようなトスでも、どんな状況でも、スパイクを決める“技術・体力・精神力”が求められます。しかし、チームの状況や選手の特性、また、女子の場合はオポジットではなく、アウトサイドヒッターを置くこともあります。ライト側から打つケースが多いので、どちらかといえば他のポジションに比べると左利きの選手が多いです。略して、OPと表します。

監督・コーチ・トレーナー・アナリスト

チーム全体をコントロールする監督、その補佐のコーチをはじめ、チームにはさまざまな役割のスタッフがいます。
監督はそのデータを元に、試合中めまぐるしく戦術を変えていきます。監督やコーチの他にも、選手のコンディションを整えるトレーナーや、また試合中に相手チームや自分のチームのデータを解析し、監督に伝えるアナリストを配置するチームも多くなってきました。

大阪マーヴェラスでいえば……

酒井大祐監督 井上裕介コーチ マーチン ウィデラコーチ 瀧澤陽紀コーチ 橘 勇氣S&Cコーチ