働くパパママ 対談

CROSS TALK

仕事とプライベートはひとつながり、自分なりのやりかたで充実した生活を

仕事と家庭を対立するものとして捉えず、連動させて人生を豊かにしていこうというワーク・ライフ・インテグレーション。JT R&Dグループでは、社員一人ひとりが充実した生活を送れるよう、フレキシブルな働き方を実現する制度の活用を推進し職場環境を整えています。たとえば、「育児」は重要なライフイベントです。今回は、小さなお子さんを持つ4人のパパとママに子育てやキャリアについて語り合ってもらいました。

MEMBER

メンバー

  • 製品開発

    小泉 綾子

    Ayako Koizumi

    製品開発を行う部所の戦略策定・組織力強化の企画・運営を担当。
    これまで2回の産休・育休を取得。1才の男の子と4才の女の子のママ。

  • 研究開発支援

    冨士本 淳子

    Junko Fujimoto

    採用や社内研修の企画運営を担うチームのマネジメントに従事。
    小学6年生の女の子のママ。産休・育休の他、配偶者海外転勤休職制度の活用経験もあり。

  • 基礎研究

    榎本 好宏

    Yoshihiro Enomoto

    たばこ製品の煙中成分分析・分析法の開発・改善。
    1か月の育児休職を取得。2才の男の子、4才の女の子のパパ。ご夫婦間で分担しながら育児に家事に奮闘中。

  • 戦略策定

    杉浦 圭祐

    Keisuke Sugiura

    製品開発の中長期戦略の策定、新製品開発のプロジェクトマネジメントを担当。
    2か月の育児休職を取得。2才の男の子の新米パパ。

Theme 01

産休(産前・産後休職)や育休(育児休職)の取得にあたり、どのように感じ、考えていましたか?

産休・育休は取得して当たり前という社風

  • 冨士本

    産休の取得にとまどいはありませんでした。同時期に産休に入っていた同僚も身近にいましたから。ただ、私はつわりが酷くて、妊娠中は出社しても思っていたように身体が動かなかったことに申し訳なさを感じました。でも、上司や同僚が「無理しなくて大丈夫」と言ってくれたので安心して休むことができました。産休・育休をとるとキャリアにブランクができることは事実です。でも、「復帰後も戻る場所がある」という安心感があったので、「復帰後に頑張ればいいや」と楽観的に考えていました。

  • 小泉

    私は2度、産休と育休を取得しましたが、不安はなかったですね。「産休や育休は取って当たり前、職場復帰は大前提」っていう雰囲気があるし、私が知っている範囲では、出産をきっかけに退職した事例はありません。休んでいる期間に同僚とチャットアプリで雑談したり、お世話になった先輩の送別ランチ会に誘ってもらって参加したり、上司が最寄り駅まで郵便物を届けにきてくれたこともありました。雑談から職場の様子がわかり、仲間が私のことを気にかけてくれていたので、仕事から離れている疎外感みたいなものは感じませんでした。

  • 杉浦

    私も育休を取ることに申し訳なさを感じることはなかったですね。先輩たちも当たり前のように取得していましたからね。私が休みの間は同僚がフォローしてくれていました。チームメンバーをはじめ仲間を頼ればいい、サポートし合えばいい、そういう空気がJTにはあるんですよね。男性の育休取得をネガティブに考える社員は、JTにはいないと思います。

  • 榎本

    私は経験者採用で入社しました。前社で第一子を、JT入社後に第二子を授かり、双方で育休を取得しました。前職はお客様と直接関わる仕事だったので、同僚への引き継ぎなど周囲に負担をかけることへのプレッシャーから、育休を取りにくい雰囲気がありました。ところが、みなさんがおっしゃるように、JTには「育休は取って当たり前」という雰囲気と制度面での多彩なサポートがありました。「人生の先輩として言うんだけれど、この機会に育休を取ることは子供のためにもすごくいいことだよ」とアドバイスしてくれる上司・先輩もいたので、育休を取るハードルは感じませんでしたよ。

多種多様な福利厚生制度が子育てをサポート

  • 冨士本

    私は産休と育休、つわりが酷かった時期の休暇、夫の海外勤務に帯同した時の配偶者海外転勤休職など、いくつもの制度を利用してきました。この4人のなかで一番フル活用したのは私だと思います(笑)。なかでも配偶者海外転勤休職の制度は本当に助かりました。子供がまだ小さくて、配偶者の転勤に付いていかざるをえないために泣く泣く仕事を辞める方は世の中に少なからずいます。一方で、私は夫が海外に赴任していた2年もの期間、退職することなく休みを取得できたわけですから、知り合いのママさんたちに話すと「JTにはそんな制度もあるの!!?」と一様に驚かれます。

  • 榎本

    経済的な面でいうと、保育料補助の制度は助かりました。ご多聞に漏れず、私の暮す地域でも保育園の空きがなくて、認可外の施設に預けることになったのですが、保育料が高いんですよ。でも、この補助のおかげで金銭面をさほど気にすることなく保育園を選ぶことができました。子育て中の社員はほぼ全員が利用しているんじゃないでしょうか。

  • 杉浦

    会社で契約している福利厚生のサービスもありがたかったですね。多種多様な福利厚生のメニューをオンデマンドで選んで経済的な補助を得られました。私の場合は育児用品を揃えるために利用しました。

  • 小泉

    子供が体調を崩した時は早期復職支援休暇を利用しました。育休からの職場復帰後、子供が1歳になるまでの日数に応じて休暇をいただける制度なんですけれど、子供って保育園に入ると一通りの病気をしますよね。言ってみれば「病気の勉強期間」。その期間中に、ちょこちょこその休暇制度を利用しました。

  • 杉浦

    育休がフレキシブルだったことは役立ちましたね。育休を分割して取得できたおかげで、子供が1歳になる前の1か月間取得して、保活に集中することができました。また、勤務形態がフレックスタイム制のため、子供の保育園のお迎えや病院に連れて行くこともできています。

Theme 02

お子さんがうまれる以前と仕事のスタイルは変化したと思います。実際に仕事に復帰してみていかがでしたか?

同僚の配慮と支えでスムーズに復帰

  • 冨士本

    職場復帰して時短勤務を始めた頃は、限られた勤務時間のなかでチームに貢献できることが少なく感じられて申し訳なく思いました。でも、自分にできることをきちんとやれば、互いに補い合って仕事を進められることを体感できたんですよ。そこからは前向きに頑張れるようになりました。

  • 小泉

    一度目の産休の時には、東京都の保育所事情もあって、4か月ほどで職場復帰したのですが、復帰後の不安を感じる間もなかったというのが正直な所です。復帰後2か月ほどで、出産以前から希望していた業務に配転され、仕事内容が変化したこともあって、チームのメンバーに支えていただきながら自分の仕事や子供との生活スタイルを新たに作っていくことができました。

  • 杉浦

    私の場合は1か月の休暇を2回に分ける形の短い育休期間だったことから、休暇取得以前とほとんど変わらない気持ちで復帰できました。ビジネス環境の変化のスピードを考えると、年単位で育休を取っていたなら不安を感じたかもしれませんね。

  • 榎本

    復帰初日には多少の不安は感じました。でも、周囲のみなさんの配慮と多大なサポートがあったおかげで、変なプレッシャーを感じることもなく復帰することができました。

キャリアプランは会社でなく社員自身が考えるもの

  • 冨士本

    休職中は仕事に関する情報は入ってきません。そのため、職場復帰後は、休職中にプロジェクトがどんな風にどこまで進んで、今、何をやっているかをキャッチアップする必要がありました。でも、私の場合は休職していたからといって、自分のキャリアに遅れが生じたとは思わなかったし、復帰後、仕事のレベルを誰かに意図的に下げられたとも感じなかったですね。みなさんは、キャリアプランについてどう思いますか?

  • 杉浦

    育休や産休の取得がキャリアに影響を与えるかもしれないという不安の源は、おそらく、自分以外の誰かが考えたキャリアプランがまずあって、それをかなえることができなかったことでネガティブな印象を与えるんじゃないかという心配にあると思うんです。でも本来、キャリアプランは自分自身で考えるものですよね。

  • 冨士本

    自分で主体的にね。

  • 杉浦

    5年後、10年後に自分はどうなりたいか? それを実現するためにはどんな経験を積めばいいのか? それを自分で考えて作るものだと思うんです。だから、産休や育休がキャリアプランに影響を与えるのか、という問いは本来、会社ではなく自分自身に投げかけるはずのものなんです。たとえば「今後1年間育休を取ります」という時に、5年後に目指していた姿を6年後に先延ばしして調整するか否かは自分で決めればいいことだと思います。

  • 榎本

    どんなキャリアを積み上げていくかについて、JTは選択肢が多い会社だと思います。JTに入社するまでに私が経験した会社は、おおまかに、管理職になるか、研究員としてそのまま専門的な仕事を極めていくかの二通りしかありませんでした。JTの場合は、同じ管理職になるにしても、いわゆる組織運営のマネジメントだけでなく、エキスパートとして研究開発課題のマネジメントを行うキャリアも用意されていたり、階層のバリエーションも多い。実際に入社して、意外なキャリアパスがあることを知って驚きました。

  • 小泉

    年に一度のキャリア面談で、意外と自分の要望を聞いてもらえることにびっくりしました。私の場合、先にお話したように、育休からの職場復帰後2か月で以前から希望していた部所に異動することもできました。全ての要望がかなうわけではないと思いますが、社員自身にキャリアプランを作らせてくれるというか、社員の意向に耳を傾けてくれる会社ですね。

  • 冨士本

    ここ数年、新卒採用者だけでなく、榎本さんのような経験者採用で入社された方も増えていますし、男性・女性問わず出産や子育てなどのライフイベントを内包したキャリア感を持つ皆さんのような人たちなど、JTで働く人たちの多様性が非常に高まってきているという印象があります。それに応じてキャリアに対する考え方も多種多様になってきていて、こういった傾向は今後ますます強くなっていくと予測しています。だからこそ、JTのキャリア面談では勤務地や職種、職務内容などのさまざまな側面から、その社員が大切にしたいものや価値観、キャリアについての考えを聞いて、人それぞれの活躍や貢献の役割を一緒に考えていくようなスタイルを取っているんです。

Theme 03

とはいえ、子育てには時間も体力も必要だと思います。仕事と育児を両立するための工夫を教えてください?

使えるものはフル活用、「手を抜く」ことが両立のコツ

  • 冨士本

    仕事と育児の両立については、私は適度に手を抜く派、けっしてサボっているわけではありませんよ(笑)。両方を同時に高いレベルで突き詰めることはできないので、時と場面と案件によって力を抜けばいいじゃんと、ある意味、開き直ることにしているんです。人によっては仕事も育児も手を抜かずに完璧を狙う人もいると思うんですけれど、みなさんはいかがですか?

  • 小泉

    家族には「ママは適当派だから」って言われています(笑)。社内の制度の利用はもちろん自治体が運営しているファミリーサポートセンターのサービスを使ったり、近くに住んでいる両親に手伝ってもらうこともあります。実はいまも病気になった子を両親に預けて面倒を見てもらっているんです。

  • 榎本

    子供が病気になった時の対応って大変ですよね。ファミリーサポートといえば、子供の習いごとの送り迎えに利用した時、担当者と合わなかったようで子供が受け付けてくれずどうにもならなくて。その時は、フレックスタイム制度の中抜け休憩を利用してその場をしのぎました。

  • 杉浦

    育児と仕事の両立はできます。けれど、そのうえで仕事の質を上げていくことは簡単ではないと感じています。とりわけコロナ禍で在宅中心の勤務になったこともあり、仕事と育児の境界が曖昧になってきているように思うんですね。子供が保育園から帰ってくると仕事ができる状態ではなくなるので、定時内に終わらせるためにしっかりスケジューリングすることを意識して仕事をしています。

正しい答えなどなく、自分なりのやりかたでいい

  • 冨士本

    男性お二人は、晩御飯をつくる時に手を抜くことはないんですか? 私は夫と半々で夕食作りを分担していて、仕事が忙しい時にはお惣菜も利用しちゃう。

  • 杉浦

    私も夕食作りは妻と分担して、曜日ごとにローテーションしているんですけれど、“夕食キット”を利用していますよ。野菜などの食材が全部カットされていて、炒めるなり煮るなり添付のレシピ通りに作業をこなし、同封の小袋に入った味付けの素を加えればできあがるのですごく便利。

  • 榎本

    私の場合は「水曜日はパパのカレー」みたいな感じで、作るメニューは1つだけと決めています。インターネットのレシピサイトに手軽に短時間で作れる作り方が紹介されていたので、そのまま再現したら30分で美味しいカレーが出来上がった。いまではルーチンワーク化していて、自分にとっての休憩時間のようになっています。

  • 冨士本

    そういうこと、ありますよね。子供の勉強を見てあげる時間が自分にとってのちょっとした息抜きになっている。スケジュールに余裕があるときはそういう時間も挟むようにしています。仕事と子育ての両立は自分なりの方法でいいと思うんですよ。「日中は仕事だけに集中すべきだ」とか「ご飯は手作りで時間をかけて作ってあげるべきだ」とか、完璧な理想像に囚われずに自分なりのやりかたを見つけるといろんなことがずっとやりやすくなるし、できるようになります。

  • 杉浦

    子供って予測がつきませんよね。育児のためにどうしても会議に出席できないような場合は、会議の様子を同僚に録画しておいてもらい、後からキャッチアップするようにしています。同僚にサポートしてもらったり、オンラインツールを駆使したり、いろんな工夫をして仕事の質を高める努力は必要ですね。

  • 小泉

    私も使える制度は活用しまくって、協力してくれる人にはお願いをしてお世話になることでどうにかやっていっている感じです。

  • 榎本

    さきほどお話ししたように、JTはキャリアの選択肢が多い会社。それは、言い換えれば、家庭での役割やどのように生活を充実させていくかの選択肢も増えるということだと思うんですよ。なにより、社員のみなさんが子育てに理解のある人ばかり。自分なりのやりかたで生活を充実させていける会社だと思います。

  • 冨士本

    制度面では年々新しいものが加わり充実してきているわけですが、私が入社したころから印象はそれほど変わっていないですね。昔からずっとそういう社風だったのかもしれないです。とは言いながら、男性の育休については、実際に取得されだしたのは今の30代の社員達くらいの世代からでしょうか。制度は存在しても利用しないと意味がないと思うので、今後も様々な制度の取得事例が増えて、より働きやすい雰囲気が醸成されていけばいいなと思います。

  • 小泉

    JTは福利厚生が充実していて、仲間も積極的に協力してくれます。仕事も子育てもしやすい会社であることが、この対談から伝わるといいなと思います。



Summary

JTには、生活をサポートする多くの制度、仕事だけでなくプライベートも含めて社員一人ひとりの幸せを叶えたいという共通理念があります。とはいえ、子育てをしながらキャリアを築いていくことは容易ではありません。制度などサポートツールを活用して自分なりの工夫をする努力が必要です。きっと、その創意工夫や努力する気持ちが仕事にもプライベートにも反映され、公私ともにより充実させることができるのだと思います。

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