メディア・アートの世界的祭典
「アルス エレクトロニカ・フェスティバル2024」にJT D-LABが初出展
パーパス「心の豊かさを、もっと。」を起点とするイノベーション創出に欧州で反響
2024/09/26
JTのコーポレートR&D組織「D-LAB」は、9月4日~8日にオーストリアのリンツで開催された「Ars Electronica Festival2024」の「ART THINKING LOUNGE」に出展しました。

会場の様子(写真: tom mesic)
Ars Electronicaは、オーストリア・リンツを拠点に1979年より「先端テクノロジーがもたらす新しい創造性と社会の未来像」を探求・提案し続けているクリエイティブ機関です。
D-LABは同機関と協業し、「未来の心の豊かさの兆し」という視点で研究、考察を進めており、今回、Ars Electronicaが推進するアート志向を実践し、問題の提起や実験に取り組み社会にイノベーションを起こそうと画策する企画展「「ART THINKING LOUNGE」に、D-LABとして初出展いたしました。
JTでは、2023年2月にJT Group Purpose「心の豊かさを、もっと。」を策定し、D-LABはJT Group Purposeの具現化に向けて「心の豊かさ」を提供価値として活動してきました。「心の豊かさ」という価値の理解を深める多角的研究活動の一環として、今回の出展に至りました。
会場では、D-LABの「価値を起点とした具体的なイノベーション創造への取り組み」、その一環である「心の豊かさ」の具現化のプロセスから生まれた呼吸誘導型ロボットクッション「fufuly」、深い呼吸の習慣化サポートデバイス「ston s」の展示を行いました。

D-LABが推進する価値中心のイノベーションは価値探索と価値実現のプロセス
「fufuly」を抱きかかえ思い思いに目を閉じ呼吸に没入する一般参加者が非常に多く、「ART THINKING LOUNGE」の中でも特に人が集まるブースとなりました。機能の説明を聞かずとも「深い呼吸がもたらす効果」を体で感じていただいた姿が印象的でした。


「ヨガ等のように意識せずとも呼吸が整っていくのを感じる」
「強制や強要されることなく、自然と呼吸を味わうことができる」
「医療施設や介護施設のような、気持ちを安定させる必要があるような場所で使ってはどうか」
「早くヨーロッパで販売してほしい、日本まで買いに行きたい」
等、予想を超える反響をいただきました。

会場には左/NOT GOOD ~ 右/GOODという体験の満足度のフィードバックを得るボードを設置しましたが、GOODの評価が多すぎてしまい調査が機能しないほどに老若男女から多くの好意的な感想を得ることができました。
D-LAB提供価値研究担当: 武田千愛マネージャーのコメント
「欧米、アジア、世界各国から集まったアーティストをはじめ、オーストリア市民の皆様たちからも、『日々の暮らしに問題を抱えている大切な誰かにプレゼントしたい』という声が興味深かった。現実世界のある種差し迫った心身の緊張問題があるということを実感した。両プロダクトが単なるリラックス効果をもたらす以上の誰かの大切なひとを支え得るヒントを得ただけでなく、D-LABの活動が「心の豊かさ」の実現に向けて前進しているという手ごたえも感じた」
今回の出展により、「呼吸」という無意識に行うあまりにも身近な日常行為において、「呼吸を味わう」という新しい豊かさの提供方法、さらにはその先に広がる「呼吸」という領域の可能性を感じることができました。呼吸をキーワードに 心の豊かさとは何かを考え、その仮説をもとに形にした両プロダクトだからこそ得られる「心の豊かさ」の深淵と可能性を得る貴重なフィードバックとなりました。
D-LABでは、今後も引き続き「心の豊かさ」の在り方を多角的に追及し続け、JT Group Purpose「心の豊かさを、もっと。」で表現されるような、すべてのお客様一人ひとりの心を豊かにするための活動を推進してまいります。
出展概要
■ 名称
Ars Electronica Festival2024 “ART THINKING LOUNGE”
■ 会期
2024年9月4日(水)~8日(日)
■ 開催地
The venues are POSTCITY(オーストリア、リンツ)
■ 出展内容
「D-LABにおける価値⇔具現化のイノベーション取り組み」、呼吸するクッション「fufuly」、深い呼吸の習慣化サポートデバイス「ston s」
■ 公式サイト
商品概要
■ 呼吸するクッション「fufuly(フフリー)」
> fufuly
- 抱きかかえて使う呼吸誘導型のロボットクッションであり、「呼吸の引き込み現象(※1)」に注⽬し、まるで呼吸をするように膨らんだり縮んだりするテクノロジーを活⽤しています。このクッションはJT、ユカイ⼯学、博報堂が開発し、商品化を⽬指すプロジェクトから⽣まれました。
- 参考にした研究(※2)では、実験装置の動きに合わせて、呼吸のリズムと深さが誘導されることが確認されています。
- 「CES2023イノベーションアワード」受賞
- 「2023 63rd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS クリエイティブ イノベーション部門 ACCシルバー」受賞
- 2024年9月20日(金)よりユカイ工学オンラインストアにて一般販売を開始しています。

- (※1)
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動物が呼吸するとき、触れ合っている仲間の呼吸につられるという現象。
- (※2)
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Yuki Ban, Hiroyuki Karasawa, Rui Fukui, Shin’ichi Warisawa: Development of a Cushion-Shaped Device to Induce Respiratory Rhythm and Depth for Enhanced Relaxation and Improved Cognition. Frontiers Comput. Sci. 4: 770701 (2022)
■ 深い呼吸の習慣化サポートデバイス「ston(ストン)」シリーズ
> ston
- 深い呼吸の習慣化サポートデバイスとして開発されたston(ストン)シリーズ(※3)は、カフェインやGABAが配合されたさまざまなフレーバーの味わいを楽しみながら、深くゆっくりとした呼吸をすることで、新しい休憩体験を提供するために生まれました。
- 充電不要で、スイッチもなく手軽に楽しめるデバイスであるston s(ストンエス)は、約400回の吸引(※4)が可能です。
- 「深い呼吸」のベネフィットに光をあて、自分自身と向き合う時間を必要とするすべての人をサポートすることを目指し、JTの連結会社であるBREAHTER株式会社が独自の技術を⽤いて開発し、2022年2⽉より販売しています。

- (※3)
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ston(ストン)シリーズはニコチンやタールを含まない深呼吸サポートツールです。
- (※4)
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吸引回数は吸い⽅により異なります。