~持続可能な社会の実現に向けたマイルストーン~JTグループ環境計画2030の策定事業由来の温室効果ガスを32%削減

2019/05/17

JTグループは、未来に繋がる持続的な社会の実現を目指し、自社及びバリューチェーンにおける環境課題に取り組んでいます。これまでJTグループでは、2014年に策定した「JTグループ環境長期計画2020」に基づき、グループ全体で環境負荷低減の取り組みを進めてきました。その結果、2017年に主要目標である温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gas)削減目標を目標年の2020年より3年前倒しで達成しました。これに伴い2020年の先を見据え、持続可能な社会の実現により一層貢献するため、「JTグループ環境計画2030」を策定しました。

JTグループ環境計画2030

○「JTグループ環境計画2030」で掲げる主な目標(基準年:2015年、目標年:2030年)

  • 再生可能エネルギー:2030年までに事業活動で使用する電力の25%、2050年までに100%を再生可能エネルギー(*1)由来とする

  • GHG:事業活動由来GHG排出量(*2)を32%削減。購入する原材料・サービスに由来するGHG排出量(*3)を23%削減

  • 水資源:たばこ事業における水使用量を15%削減

  • 森林資源:直接契約葉たばこ農家が葉たばこ乾燥工程で使用する自然林由来の木材を全て、再生可能な燃料源に転換

  • 廃棄物:たばこ事業における廃棄物発生量を20%削減

JTグループ環境計画2030では、近年大きく変化している社会環境を踏まえ、JTグループのバリューチェーンに長期的に影響を及ぼしうる環境課題に対し、明確な目指す姿・目標を定めています。具体的には、「エネルギー・温室効果ガス」、「自然資源」、「廃棄物」を重点的な取り組み領域とし、それぞれに目指す姿、及び数値目標を設定しました。2019年2月にSBT(Science Based Targets)として公表したGHG削減目標もその一つです。詳細は本日発行の「2018年度JTグループサステナビリティレポート」(*4)に掲載しています。

JTグループ環境計画2030で定める目標は、目指す姿を達成するためのマイルストーンとなります。また、急速な社会環境の変化に応じた取り組みを継続的に行うため、計画の全体像は5年に一度、見直しを行う予定です。取り組む方向性、取り組みの水準が適切かを定期的に確認することで、達成の確度を上げJTグループとして持続的な社会の実現に貢献していきます。

*1

太陽光パネル等による自家発電と第3者から調達した再生可能エネルギー

*2

自社の工場・オフィス・車両などから排出された企業の直接排出量(Scope1)と他社から供給される電気・熱等エネルギーから排出された間接排出量(Scope2)

*3

Scope1及びScope2以外の間接排出量のうち、購入した製品・サービスから排出された間接排出量(Scope3カテゴリー1)

*4

5月発行は英語版であり、日本語版は6月発行予定

○JTグループ環境計画2030

※主要目標である温室効果ガス削減目標についてはSBTの認定を取得

○「JTグループ環境長期計画2020」の目標に対する進捗

  • 主要目標であるGHG排出量総量の削減目標(2009年比2020年までに20%削減)については、2017年に3年前倒しで達成。2018年においても更に削減を進め、対2009年で21%削減

  • たばこ事業を対象としたGHG排出量原単位の削減目標(2009年比2020年までに20%削減)については、2018年に対2009年で16%削減

  • その他、定性的な目標についても取り組みを進めており、2030計画策定後も継続的に取り組みを行う