大分県別府市における「防災・減災」施策への支援を開始
~災害時要配慮者を対象としたインクルーシブ防災(*1)プロジェクトを支援~

2019/02/28

JTは、社会貢献活動における「災害分野」への取り組みの1つとして、将来の災害に備えた「防災・減災」活動への支援強化を進めています。このたび、新たな取り組みとして、一般財団法人ジェイティ財団を通じて、大分県別府市における災害時要配慮者を対象としたインクルーシブ防災プロジェクトへの支援を2019年3月より開始します。

本取り組みでは、防災・減災領域のIGO(*2)「Asian Disaster Preparedness Center」と、大分県別府市が実施する、インクルーシブ防災プロジェクトへの支援を行い、障がい者や高齢者、外国人観光客等の災害時要配慮者を対象とした緊急避難支援ツールの研究開発や、別府市避難訓練での実施テストを計画しています。

JTグループでは、責任ある地域コミュニティの一員として、自然・社会・人間の多様性に価値を認め、持続的な地域社会の発展、および「包摂的社会」“inclusive societies” (*3)の実現に寄与することを目的とし、「環境保全」「格差是正」「災害分野」の三つの分野を重点課題として位置づけています。「災害分野」については、発災直後の「緊急支援」、被災地域における「復興支援」に加え、将来の災害に備えた「防災・減災」活動に取り組んでいます。

JTでは、本取り組みを通じ、地域の災害リスク軽減への一助となることを期待するとともに、社会貢献活動における重点課題の一つとして、今後も幅広いステークホルダーとともに「災害分野」の課題解決に取り組んでまいります。

支援プロジェクト概要

目的

大分県別府市における、災害時要配慮者を対象とした災害発生時の緊急避難対策の強化

実施期間

2019年3月~2020年2月(1年間)

支援金額

約1,100万円

実施体制

プロジェクト統括:Asian Disaster Preparedness Center
アドバイザー:同志社大学社会学部教授(人と防災未来センター上級研究員) 立木茂雄 氏
実施運営:別府市 / Asian Disaster Preparedness Center

実施内容

① 緊急避難支援に必要とされる各種データの収集・統合
② 災害時要配慮者を対象とした緊急避難支援ツールの研究開発
③ 別府市避難訓練での導入テスト
④ 報告書・ガイドライン作成

*1:

高齢者、障がい者などを含め、全ての人に配慮した防災対策。

*2:

Intergovernmental organization(政府間組織)。多数の国家が共通の目的を達成するために形成する国際団体。

*3:

誰一人取り残されない社会。