JTグループの事業概要

JTグループは、130以上の国と地域で製品を販売するグローバルたばこメーカーです。
たばこ事業に加え、医薬事業と加工食品事業も展開しています。

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情報はいずれも2023年度時点

売上収益構成比(2023年度)

2023年度の売上収益2兆8411億円の構成比は、たばこ91.2%、医薬3.3%、加工食品5.4%、その他0.1%

生産拠点(2023年12月末現在)

2023年12月末現在の生産拠点。たばこ事業は38拠点、そのうち国内が5拠点、海外が33拠点。加工食品事業は24拠点、そのうち国内が16拠点、海外が8拠点。医薬事業は生産拠点を保有していません

たばこ事業

たばこ事業Purpose
“Creating fulfilling moments. Creating a better future.”

たばこ事業は、2022年よりスイス・ジュネーブに本社機能を設け、世界各国でたばこ製品を製造販売しております。
主な市場として、日本、フィリピン、台湾、イタリア、スペイン、英国、ルーマニア、ロシア、トルコが挙げられます。
製品ポートフォリオにはPloomやLogicなどのRRP*に加え、Winston、Camel、MEVIUS、LDといったCombustiblesのトップブランドがあります。

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RRP(Reduced-Risk-Produsts):喫煙に伴う健康リスクを低減させる可能性のある製品

たばこ事業のSWOT分析

たばこ事業のスウォット分析。「強み 内部/プラス要因」は、あらゆる事業活動におけるお客様中心の視点、感動を与える卓越したブランド力、意欲の高い多様な人材、RRP投資の加速。「弱み 内部/マイナス要因」は、RRPにおける限定的なプレゼンス、ケイパビリティのさらなる強化の必要性。「機会 外部/プラス要因」は、プライシングを通じたコンバスティブルズによる価値創出の最大化。HTSセグメントの拡大、RRPカテゴリ全体の成長性。「脅威 外部/マイナス要因」は、規制強化、消費者の嗜好の変化。

グローバルな事業環境

たばこ事業は、販売数量で世界第3位*1を誇り、世界におけるCombustibles販売数量シェア上位10ブランドのうち3ブランド*2を製造・販売しています。

*1
China National Tobacco Corp.(中国専売公社)を除く
*2
2022年度データ

たばこ事業における主要市場シェア(2023年度)

英国43.7%、スペイン27.9%、イタリア23.2%、ルーマニア27.4%、トルコ26.9%、ロシア37.4%、台湾50.3%、フィリピン42.4%、日本42.8%。日本とロシアにおける市場シェアは、コンバスティブルズおよびRRPを含みます。

(注)シェアは、CombustiblesおよびHTP(heated tobacco products)のたばこ総需要に基づいて算出

より詳しくJTグループのたばこ事業について知りたい方はこちら

医薬事業

医薬事業Purpose
“科学、技術、人財を大切にし、患者様の健康に貢献します。”

医薬事業は、「循環器・腎臓・筋」「免疫・炎症」「中枢」の3領域を中心に、医療用医薬品の研究開発、製造販売を行っています。
主要な製品には、「コレクチム®軟膏0.5%、0.25%」「リオナ®錠250mg」「エナロイ®錠2mg、4mg」などがあります。

医薬事業のSWOT分析

医薬事業のスウォット分析。「強み」は、低分子創薬に特化した研究開発、循環器・腎臓・代謝/免疫・炎症/中枢の重点領域に資源を集中、先端技術への投資とJTならではの独自創薬基盤技術、研究開発はJT、日本国内における販売については連結子会社である鳥居薬品株式会社が担うことでグループ内でのシナジーを最大限に発揮。「弱み/課題感」は、創薬創出プロセスのスピードアップ。「機会」は、先進国の高齢化や発展途上国の経済発展による世界的な医薬品需要の拡大、導出入の難易度上昇。「脅威」は、グローバルな薬剤費適正化の流れを受けた、国内外市場における継続的な薬価引き下げの可能性、新薬開発の難易度上昇および国際的な新薬開発競争の激化、ジェネリック利用促進の動きスイッチOTCの世界的シェアの拡大。スイッチOTCとは、医師の診断・処方せんに基づき使用されていた医療用医薬品を薬局・薬店などで購入できるように転用(スイッチ)した医薬品を指す。

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加工食品事業

加工食品事業Purpose
“食事をうれしく、食卓をたのしく。”

加工食品事業は、冷凍麺、冷凍お好み焼、パックごはんを主力とする冷食・常温事業、酵母エキス調味料などを主力とする調味料事業を展開しています。
主要な製品には、冷凍麺の「冷凍さぬきうどん」や、冷凍お好み焼の「ごっつ旨いお好み焼」、酵母エキス調味料「バーテックス」などがあります。
さぬきうどんは、今年、発売50周年を迎え、現在では、年間約6億食を製造・販売しています。

加工食品事業のSWOT分析

加工食品事業のスウォット分析。「強み」は、シェアNo.1を誇る製品ブランド(さぬきうどん/ごっつ旨い)。シェアの出典は富士経済「2023年食品マーケティング便覧」冷凍うどん、冷凍お好み焼きカテゴリ2021年実績より。また、独自の酵母技術、加工・冷凍技術、食の安全管理を基盤とした高品質かつ効率的な製造体制。「弱み/課題感」は、カテゴリ販売構成の偏りおよび海外市場における販売拡大、安定供給に向けた物流体制構築。「機会」は、簡便性、保存性の需要の高まりから市場拡大が見込まれる堅調な国内冷凍食品市場、健康志向等、個人の志向・主義に基づく高付加価値品のニーズ拡大およびフリーフロム食品の市場規模のグローバル拡大、サプライチェーン効率化、人手不足対策に活用しうるDX、IoT等のテクノロジーの進歩。「脅威」は、世界的な食糧不足を背景とした原材料費/物流業界の人的不足による物流費の高騰、少子高齢化、人口減少に伴う内需縮小や生産年齢人口の減少による労働者不足

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