テーブルマークの冷凍うどんは誕生から50年! 長年愛される、おいしさのヒミツとは!?

この記事を書いた人

ゆうと

こころノート編集部

効率良く働くことがモットーの、まじめな元エンジニア。仕事はなるべく定時で終わらせて、プライベートの時間を大事にしている。学生の時から、社会課題に対する関心が高い。高校時代はバレーボール部に所属していた。

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おいしい&タイパ最強の食品が、忙しい毎日に豊かさを与えてくれる

 

皆さん、最近「忙しい」「時間がない」という言葉を口にしましたか?
僕は毎日のようについ口から出てしまいます。一人暮らしをしているんですが、忙しいと食事も適当になりがち。じっくり自炊する時間なんてとてもとても……。

 

そこで重宝しているのが、冷凍うどん。電子レンジでササッと調理できるし、コシがあっておいしいんですよね。簡単レシピも豊富で、時間がないときでもおいしい食事を摂ることができます。僕はタイパ最強の食品だと思っていますが、いかがでしょうか?

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レンジで3分ちょっと!
簡単調理で本場さながらのおいしさが楽しめる

 

冷凍うどんの定番といえば、JTのグループ企業であるテーブルマークのラインアップ。中でも「冷凍さぬきうどん」は、子どもの頃からスーパーでよく見かけてきたロングセラーで、今年2024年はなんと誕生から50年を迎えます。

 

そんなテーブルマークの冷凍うどんは、コシの強い食感が最大の特長。「調理が簡単なのに、なぜこんなにおいしいのだろう」。そんなことを考えていたら、今年の9月から冷凍うどんがリニューアルされたという情報が入ってきました。というわけで、おいしさのヒミツとリニューアルされたポイントを聞きに、テーブルマークへ取材に行ってきました!

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50年の試行錯誤が、「今」のおいしさをつくる

 

話を聞かせてくれたのは、テーブルマークのマーケティング戦略部で活躍する岩田 巧(いわた たくみ)さんと、商品開発部のキーマンである山田 顕(やまだ あきら)さん。

 
ゆうと: 最初にズバリ聞きます。テーブルマークの冷凍うどんは、なぜおいしいのでしょうか?
 
岩田さん: テーブルマークの冷凍うどんがおいしい理由のひとつは、ゆで上げてすぐに急速冷凍しているからです。ゆでたての麺の水分量は外側が約80%で、内側が約50%です。つまり、外がもちもちで、中心に歯応えがある状態。ゆでた後、この水分率が変わる前に、いわば時間を止めている。ご家庭に届けられるのは、ゆでたての一番いい状態なんです。
ゆうと: それにしてもテーブルマークの冷凍うどんは、他社の冷凍うどんと比べてもコシが強いですよね……?
 
山田さん: それは当社ならではの工夫が込められているからです。讃岐うどんらしいコシの強い食感は、麺生地の練り方がとても重要なんです。私たちはミキサーの速度や練る時間、混ぜる水の温度などを徹底的に追求し、本場香川県のうどんのようなコシを実現しています。
 
岩田さん: あとは原料の配合ですね。うどんは主原料が小麦粉・食塩・水……と少ないのですが、一口に小麦粉と言ってもさまざまな種類があります。組み合わせによって味や食感がさまざまに変わるので、その配合をアレンジすることで、より良い食感を追い求めているんです。
 
ゆうと: 配合の追求というと、具体的にどんなことを?
 
山田さん: 例えば私はうどんの配合を日々蓄積しています。いろいろなうどん専門店へ行って各店の個性を把握し、どんな配合で麺が作られているのかを推測して再現してみるんです。ある程度、各店の麺に寄せることができたら、その配合を記録しておきます。「この配合ならこういう麺になる」という参考値ですね。その配合を、新しい麺の開発の時に掘り起こすこともありますよ。
 
ゆうと: お店の麺を食べて自分で再現! うどんのスペシャリストだからこそ、できる追求の仕方ですね。
 
山田さん: また、新しい原料が手に入れば、すぐ試すようにしています。これはうどん開発においては楽しい部分(笑)。それと同時に、既存の工程の改善も常に意識しています。ひたすら試行錯誤の日々です。
ゆうと: コシの強さやおいしさは、生地の工夫や日々の改善・探求によるものなのですね。そうした積み重ねによって、テーブルマークの冷凍うどんは今年50周年を迎え、定番商品の「さぬきうどん」がリニューアルされたと聞きました。
 
岩田さん: はい。冷凍うどんは50年という長い歴史の中で改良し続けてきた商品なので、すでに完成形に近い状態。それをいかにより良いものにするか……難題でしたが、大きな節目なので、テーブルマークにしかできないリニューアルを実現しようと決意しました。

リニューアルのキーワードは、麺のコシはそのままに「もちもち感」をアップさせることです。本製品はコシの強さが大切なんですが、最近のトレンドである、もちもちとした食感を増幅させたいと考えました。もちろん、元々の商品も良いものだという自負があります。ただ、世の中のニーズに応えていかないと停滞してしまうし、また改めて「香川の讃岐うどんに立ち返ろう」という想いもあって。原点のうどんに立ち返りつつ、トレンドをふまえた改良をして次の50年につなげていきたい、という気持ちで進めました。
山田さん: その話を受けて、開発部門ではまず「コシともちもち感をどう両立させるか?」で悩みました。単純に「もちもち感」だけを求めるなら簡単なんですが、もちもち感を出しすぎると今度はコシが弱くなってしまう。さらに、加える材料によっても「もちもち感」は変わるため、どれが世の中のニーズに合うものか探るために10種類ほどの材料で試作して。トライ&エラーを重ね、最終的には絶妙にもちもちエッセンスの加わった正統進化と呼べるバランスになりました。
 
岩田さん: 「香川の讃岐うどんに立ち返る」に関しては、開発部門の皆さんに、今のテーブルマークのうどんと、専門店のうどんとの違いを調べてもらいましたね。
 
山田さん: そうですね。当社の商品と、本場の麺の厚さ・切り幅を比べてみました。mm単位で縦横の比率や形を変え、12種類ものパターンを試食しましたね。さらに工場でのライン試作を4回実施して…そうした試行錯誤の末にできたのが、今回のリニューアル品です。
ゆうと: うどんを作り続けてきたテーブルマークだからこそ実現できる、細やかなこだわりによって、おいしさがつくられていくのですね! では最後に、今後は冷凍うどんをどう進化させていきたいですか?
 
岩田さん: これまで、おいしさをずっと追求してきましたが、利便性の部分、例えば冷凍庫内での省スペースやレンジ時間などはもっと追求していけるかもしれない、と思っています。おいしさと利便性は冷凍うどんのメリットなので、忙しい人たちの生活もより支えられる商品になっていきたいですね。
 
山田さん: 海外の方にも、もっと広く冷凍うどんの存在を知ってもらい、食べていただきたいですね。輸出もされているので、多少は知られてはいると思いますが。パスタほどとはいかずとも、海外での認知を広げ、もっともっと人気が上がることを目指したいです。
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冷凍うどんから広がる、心の豊かさ

 

原料の配合アレンジ、こだわりまくった麺生地の練り方、そしてゆでたての状態で時間を止める急速冷凍、そして職人技を再現した製造工程……テーブルマークの冷凍うどんには、説得力のあるおいしさの理由がありました。

 

そんな冷凍うどんがもたらすのは、風味豊かな食事だけではないはず。調理の簡便性によって生まれる時間や労力のゆとりは、日々の生活の中で、心の豊かさにつながります。

 

これからも進化を続けるうち、レンチン時間が短縮されたり、冷凍庫内での省スペースが実現されたり、さらに便利になることも考えられます。そうして進化を続けた冷凍うどんは、いつか「UDON」として世界中においしさと心の豊かさを届けていくかもしれません。

profile

担当社員の
ひとことプロフィール

(右)山田 顕さん。テーブルマーク 商品開発部所属。最近、心の豊かさを感じた瞬間は、とてもおいしい焼き鳥を食べたところ自然と笑顔になったとき。「人はおいしいと笑うんだな」と実感したとのこと。
(左)岩田 巧さん。テーブルマーク マーケティング戦略部所属。最近、心の豊かさを感じた瞬間は、奥さんと散歩したときのこと。公園のベンチに座って、のんびりと会話したことが、豊かな時間に感じたそう。

※プロフィール掲載内容は2024年6月の取材当時のものです

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