初級編その077 ホテルでのお作法。

「今回のひとこと」「壁がなければ、裸の他人が横にいる。」

ホテル選びは、一夜の「住まい選び」ですから、なろたけ慎重に、かつ楽しみながら行うこと。

ロビーでは、優雅に歩くこと。ホテルに濃う気品から、「気」をもらうこと。

荷物を運んでくれるスタッフに、必要以上に恐縮しないこと。国内では、微笑みをチップとすること。

部屋中と、引き出しの中と、ベッドのふかふか具合を、チェックすること。その後、一段落の一服をすること。

理想としては、有料放送番組表を見つめるエネルギーで、利用規約に目を通すこと。

みやげ話にはなるけれど、できることなら、オートロック神話をつくらないこと。

ドリンクなどは持ち込んで、きもち節約すること。ただし、冷藍庫に入れたまま、忘れないこと。

外出する際、キーは外出させないこと。コンシェルジュには何でも聞いて、街の情報を引き出すこと。

ホテル内のバー・レストランでは、ほんのちょっとのドレスダウンで、場慣れ感を演出すること。

一服しながら、夜景という名の宝石箱を堪能すること。ガラスに映る自分にも一しばし酔うこと。

シャワー後は部屋の床をぬらさないこと。かといって、ムダにタオルを使わないこと。

マッサージなどは、予め予約しておくこと。人の手による極上のリラックスタイムを味わうこと。

柔らかすぎる枕に当惑しつつ、いつの間にか寝てしまうこと。たばこは決してしないこと。

朝起きたら、布団の皺を伸ばすこと。会わない掃除のスタッフにも大人は気を配ること。

くれぐれも言っておきますが、「自分の荷物だけ」をカバンに詰めてチェックアウトすること。