オフィスの事例

虎ノ門タワーズオフィス
東京都港区

オフィス棟とレジデンス棟の2つの高層タワーで構成された都市型の複合施設「虎ノ門タワーズ オフィス」。
そのオフィス棟の地下1階のオフィス・ロビー内に、カフェと喫煙スペースを共存させたリフレッシュ・スペースが誕生しました。

ビルが竣工した当時の喫煙スペースは、単純に周囲から隔てただけのものでした。
それを“カフェと喫煙スペースを共存させる”というコンセプトのもとにリニューアルを行い、2011年11月に新たな喫煙スペースが登場しました。

設備技術や空間設計、環境への配慮など、さまざまな側面からアプローチした結果、オフィス・ワーカーにとって快適な喫煙スペースとなっています。

分煙Pointをチェック!!

リニューアル工事で新たに喫煙スペースをつくる際は、十分な給排気が確保できないケースも多いが、それを今回は、新たな設備システムを導入することで解決。“人を分ける・分けないという概念にとらわれず、幅広い共存を考え、環境的な解決に目を向けたい”とのスタンスの下に、まるで竣工時から存在していたかのような心地良い空間が生み出されています。

喫煙スペースのリニューアルにあたっては、もともとあった排気設備の増強には限りがあったため、脱臭機能付きの空気清浄機を併用。一度、クリーンにした空気を喫煙スペースの前室に出し、喫煙スペースとの間で空気を循環させています。

これにより、喫煙スペース内に流入する空気量が増えることに加え、外気を空調して給気するよりも消費エネルギーが抑えられています。

さらに喫煙スペース内では、効率良く排気するために、下から上へと煙を押し流す気流を形成。床付近からゆっくりとした給気をすることで、上部の煙の濃度を上げ、その空気を排気する流れとなっています。

前室から続く壁として喫煙スペース内に設置されたブリージング・ウォール。穴の数を下は密に、上は粗めにしたことで、床面付近からの空気の吹き出し量を多くしている。