CEOメッセージ

JT_CEO写真

JTグループはお客様を中心として株主、従業員、社会の4者に対する責任を高い次元でバランスよく果たし、4者の満足度を高めていく「4Sモデル」の追求を経営理念として掲げており、これを通じて中長期の持続的な利益成長を実現していくことを目指しております。

また、自然・社会・個人の様々なスケールで非連続な変化が起こり、事業環境の不確実性・複雑性がますます高まっている状況下において、当社グループが持続的な存在であるための方向性を明確にするものとして、JT Group Purposeを策定いたしました。具体的には、当社グループが未来において社会から求められ、かつ、長期に亘り価値を発揮し続けていくべき領域を「心の豊かさ」であると同定し、この領域を任され、貢献し続けていきたいとの考えから「心の豊かさを、もっと。」をJT Group Purposeとしています。

時代や人により多様で変化していく「心の豊かさ」の領域を今後も社会から任され、貢献できる存在であり続けるため、当社グループは絶えず進化してまいります。

現在、産業や社会構造を含む事業環境の変化は激しさを増しており、JTグループのビジネスに直接的に影響を及ぼす市場環境においても、お客様のニーズの多様化やRRP(Reduced-Risk Products)の拡大、規制の強化、税制の変更など変化の波が押し寄せてきています。このような直接的なものにとどまらず、我々が事業を営むこの社会自体が複雑化しており、この影響も見逃せません。

JTグループは、日本市場のピークアウトや規制の進展等、大きく変化する事業環境の中においても、米国RJRナビスコ社からの米国外たばこ事業の取得、英国ギャラハー社の買収等の大型M&Aを通じた海外展開、MILD SEVENブランドのMEVIUSへの刷新、新興市場への地理的拡大など、将来を見据えた上で課題を先取りし、そして自らを変革させることで成長を続けてきました。2022年1月からは国内外たばこ事業の事業運営体制を一本化すると共に、更なる成長に向けた各種施策を着実に実施しております。

いまだかつて経験したことがないようなこの激しい変化の中であっても、今一度、JTグループの自己変革の歴史の原点に立ち返り、RRPという新規のビジネスにおいても、新しい価値をお客様に提供していくことを目標として掲げ、当社グループの持続的な利益成長を確かなものにしていきたいと考えています。

また、JTグループの⾧期的な成⾧には、事業活動を通じ、社会の発展に貢献していくことが必要不可欠であり、事業と社会のサステナビリティ実現に向けた取り組みは従来から経営の根幹をなしています。サステナビリティ戦略における目標設定や具体的な取り組みの検討、目標の進捗管理に対しては、CEOである私や取締役会が関与する体制をとっており、目標の達成に対し、強くコミットしております。

これら多岐に亘るJTグループの取り組みの礎となるのは、我々の経営理念である4Sモデルの追求です。JTグループがお客様をはじめ株主、従業員、そして社会から必要とされる存在であり続けるためにも、持続的な利益成長を通じて、4者の満足度を高めてまいります。ステークホルダーの中心に位置づけているお客様の満足を高め続けることは、中長期にわたる企業価値の継続的な向上につながり、4者のステークホルダーにとって共通利益となるベストなアプローチであると確信しています。その追求に向け、JTはグループをあげて、全力で取り組んでまいります。

代表取締役社長 寺畠正道